▼歴史のことを「ひょっとしたら避けられたかもしれない出来事の積み重ね」とも言う。イラク戦争もその感がある。だが、唯一の超大国だった米は「戦争ありき」で突き進んだ。開戦をはさんで国連を取材していたころ、その尊大ぶりはきわまっていた
▼結局、イラクに大量破壊兵器はなく、仕掛けた戦いは「大義なき戦争」の汚名にまみれた。早く「歴史」にしたい大統領は兵士に「おかえり」を繰り返す。その間にもイラクでは、収まらぬ混乱に血が流れている
▼结果,从伊拉克并未查出任何大规模杀伤性武器,精心设计的这场战争蒙上了“非正义战争”的恶名。一心想快一点使之进入历史的总统反复地向士兵们呼唤着“撤军回家”。即便是在此期间伊拉克因为无法平息的混乱仍然还有鲜血在流淌。
▼「歴史」の2文字に、先日も歌をお借りした故竹山広さんを思った。長崎で被爆した歌人は米に厳しい目を向け、戦後62年の晩年に次の歌を詠んだ。〈あやまたず歴史は書けよ六十二年アメリカがなしきたりしすべて〉。イラク戦争も眼(め)に入れてのことだったろう
▼看着“历史”2字,我想起前段时间引用其和歌的已故诗人竹山宏来。这位经历过长崎原子弹核爆的和歌诗人用严厉的目光看待美国,并于战后62年在其晚年时期创作了以下作品:“战后已过六二载、美国诸多恶行事、真实无误入史记”。这是他眼中对伊拉克战争的评价吧。
▼そして、小泉政権がこの戦争を真っ先に支持した史実も、あやまたず書かれなくてはなるまい。なのに検証もせず、頬被(ほおかぶ)りを決め込む政治家は、とうに忘れてしまっているかのようだ。歴史への不誠実が世界に恥ずかしい。