▼先月の末、夕闇に白く咲いているのを見つけた。夜ごとに花を開いたが、もう花期は終わって小さな実をいくつかつけている。実はごろりと大きく育って、干瓢(かんぴょう)の原料になるそうだ
▼上月末,在夜色茫茫中,我发现它盛开了白色的花朵。虽然只在夜晚开花,但花期结束后会结出几个果实。听说果实长大后会咕嘟倒地,并拿来当做葫芦干的原料。
▼〈心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花〉。源氏物語のよく知られた歌はヒロインのひとり、夕顔が詠んだ。光源氏との逢瀬(おうせ)のあと死んでしまうはかなさが、ごろりの実はともかく、花の姿にはよく似合う
▼“夜久生白露 夕颜花上立 晶莹光剔透 花美更胜前”。这首源氏物语中的著名诗句是由女主人公之一的夕颜所咏唱的。她与光源氏相逢后便香消玉损了,其悲惨的命运与沉重的果实虽不相衬,却与花朵的风姿相得益彰。
▼そして夕顔のあとは、朝顔が開きだした。「乗り切る」という動詞がふさわしい炎暑の季節。萩をゆらす秋風が吹くまで、朝露の光る一輪に英気をもらう幸いも、またよしである。
▼夕颜之后,便是朝颜的盛放。“克服”这个动词很适合眼下酷热的季节。在秋风把胡枝子刮得摇曳生姿之前,一朵带着晶莹闪烁晨露的朝颜赋予人们以活力,这份幸福倒也不错。
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