先の大震災のあと、使いづらくなった言葉といえば「絶対安全」と「想定外」だろう。もはや前者は何の保証にもならず、後者は言い訳の用をなさない。現実は格言と違い、備えあれど憂いありだ。防災対策は、悲観に悲観を重ねて講じたい
▼南海トラフの巨大地震で、最悪32万人が死亡するとの想定が示された。大震災のデータをもとに見直した結果、従来の予測が13倍になったという。最悪とは、冬の深夜に東海地方が直撃される場合だ。津波で23万、建物倒壊と火災で9万の命が危うい
▼有人曾设想,当南海海沟发生特大地震时,最严重的结果是将造成32万人的死亡。这是一个以大地震的数据为基础,推算得出的结果,据说是原来预测的13倍。所谓最严重,指的是发生在冬季的某天深夜的一场直接袭击东海地区的地震。由于引发了海啸,将造成23万人死亡,又因房屋倒塌以及火灾,将有9万人命在旦夕。
▼南海の震源は陸に近いため、津波は数分で襲う。浜岡原発での最大値は19メートル。建設中の防波壁は18メートルと心細いが、これがないと原発はどっぷり水につかる。自動車工場などが集まる東海地方だけに、経済的損失も数百兆円とすさまじい
▼由于南海震源距离陆地很近,海啸将在几分钟内呼啸而来。浜冈核电站最高可遭遇19米的海啸,建设中的防浪堤只有18米,让人心生不安。但如果没有这个,核电站将整个浸透在水中。正因为东海地区聚集了汽车工厂,经济损失将达到惊人的数百兆元。
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