▼岡田幹男さん(53)は車を捨てて道を求め、9歳の娘を抱くように力尽きた。父一人、子一人だった。小さな命のともしびは守られたが、近くの家までわずか70メートルという距離が、何ともやりきれない。
冈田干男(53岁)索性弃车寻路,在他筋疲力竭时还紧紧地抱着9岁的女儿。当时就他们父女二人,尽管小小的生命之火得到了保护,可距离附近的民居就只剩下70米了,这叫人情何以堪。
▼豪雪地の生活を伝える江戸期の名著「北越雪譜」に、似た話がある。夫婦が赤子を連れての道中、天候急変で猛吹雪に遭う。夫婦は死んだが子は母の懐に守られて生きていた。助けた者たちは、親子の姿に皆泣いたという。
江户时期一部记述了大雪丰沛地区的人们生活的名著《北越雪谱》中也有类似的故事。说是一对夫妻带着孩子,途中天气骤变,他们遇到了暴风雪。夫妻俩都死了,只有被母亲抱在怀中的孩子保住了生命。面对这一家三口的情形,救援人员都纷纷落下眼泪。
▼自らの体温だけを頼みに吹雪をついた時代、雪慣れた人々も往々、白い世界で落命した。文明は進んだが、脅威はおおもとでは変わらない。天からの手紙の、指にふれる冷たさを思ってみる。
在只能靠自己的体温抵抗风雪的时代,即使是习惯了雪域生活的人,也常常会丧生在这纯白的世界里。虽说人类文明不断进步,但自然的威胁依旧存在。别忘了上天寄来的书信中还有那触手而僵的寒冷。
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