「雪の博士」として名高い中谷宇吉郎は北海道大学で長く教え、研究を重ねた。「雪は天から送られた手紙」という詩的な言葉を残したが、手紙の届き方には様々な状態がある。北海道の荒野の吹雪の景色ほど陰惨なものはない、とも書いている。
以“雪博士”著称的中谷宇吉郎长期执教于北海道大学,并从事相关研究。他曾说过这样如诗般的话,“雪是上天寄给我们的信”,寄信的方式多种多样。他还在书中写道,没有比北海道荒野上的暴风雪更阴森凄惨的景色了。
▼「背の高いポプラの木が吹き折られそうに曲がり、人も馬も雪の中に埋まり、暗澹(あんたん)たる灰色の四囲(しい)の中をただ雪のみが横なぐりに吹いてほとんど水平に飛ぶ」と『雪雑記』(朝日選書)にある。2日から3日にかけて北の大地には、そんな風雪が想像を超える激しさで吹き荒れた。
《雪杂记》(朝日选书出版)中有这样一段叙述,“高高的杨树被风吹弯了腰,人畜都被埋在雪中,灰暗可怕的四周,雪片横飞”。从本月2号到3号,北方大地就经历了一场超乎想象的暴风雪。
▼馬ならぬ車が、雪の中に次々に埋まった。雪と寒さに慣れたはずの地である。しかし9人が落命した。「40年住んでいるがこんなのは初めて」という証言が、白魔のむいた牙の凶暴さを物語る。
如今车代替了过去的马匹,也接连被埋没在雪中。这还是习惯了风雪寒冷的地区,然而还是造成了9人死亡。有人作证说“在这住了40年这么大的风雪还是头回碰到”,充分说明了白色恶魔张牙舞爪残暴凶险。
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