ある日、ノミがウシに尋ねました。
「一体全体、人間はあなたにどんな親切をしてくれたっていうの。あなたみたいに大きくて強い動物が、毎日、人間の為に働くなんて、どうかしているわ。わたしをごらんなさい。わたしは人間なんか、ばりばり肉を食い破って、がぶがぶ血を吸ってやるのよ。うふふふっ」
するとウシは、「ぼくは人間たちに感謝してるんだ。いつもぼくを可愛がって大事にしてくれているし、ひたいや背中を、たびたびさすってくれるもの」
「ひえーっ。あなたはさすられるのが好きなの?! わたしは人間の手でさすられたら、もうお終いのペチャンコだわ!」
口先だけの強がりは、あんまり利口でない相手にさえ、すぐにやり込められてしまうものです。
あるひ、ノミ が ウシ に たずねました。
「いったい ぜんたい、にんげん は あなた に どんな しんせつ を してくれたっていうの。あなた みたい に おおきくて つよい どうぶつ が、まいにち、にんげん の ため に はたらく なんて、どうか しているわ。わたし を ごらんなさい。わたし は にんげん なんか、ばりばり にく を くいやぶって、がぶがぶ ち を すって やるのよ。うふふふっ」
すると ウシ は、「ぼく は にんげんたち に かんしゃ してるんだ。いつも ぼく を かわいがって だいじ に してくれているし、ひたい や せなか を、たびたび さすって くれるもの」
「ひえーっ。あなた は さすられる のが すき なの?!わたし は にんげん の て で さすられたら、もう おしまい の ペチャンコ だわ!」
くちさき だけ の つよがり は、あんまり りこう で ない あいて に さえ、すぐ に やりこめられて しまうものです。
有一天,跳蚤问牛:“人类到底对你有多好呢。你是这般高大而强壮的动物,为什么还终日去为人们干活?你看看我。我“咯吱咯吱”地咬人的肉“咕嘟咕嘟”地喝人的血。”
于是,牛回答说:“我是在感谢人类,因为他们都喜欢我,对我好,经常抚摸我的前额和后背。”
跳蚤说:“啊,你喜欢被抚摸啊!我要是被人类的手摸的话,就会被挤瘪完蛋啦!”
嘴上逞强的人,即使遇到不太聪明的对手,也会立刻被驳倒。