洋の東西を問わず、有言実行の政治は難しい。ケネディ元大統領のスピーチライターだったソレンセン氏が、歴代米大統領の就任演説をすべて調べて、こう皮肉っている。「史上最低の大統領たちが最高に雄弁であることが判(わか)った」。負けていたらオバマ氏も、その仲間入りだったかも知れない
无论大洋东西,兑现承诺的政治是很困难的。曾担任肯尼迪总统演讲撰稿人的索伦森(Theodore Chaikin “Ted” Sorensen)先生调查了历任总统的就任演讲后讥讽道,“我明白了一件事,史上最差劲的总统们都是些最棒的辩才”。如果败了的话,也许奥巴马也将加入到他们的行列。
むろんオバマ氏は最低の大統領ではないが、雄弁が独り歩きしてきた印象は否めない。米大統領は2期目を任されてようやく一人前ともされる。次の4年でアメリカをどう舵取りするか、真価が問われることになる
当然,奥巴马尽管并非最差劲的总统,可他以雄辩的口才独步天下的形象却是无可非议的。也有人认为,获得连任后的美国总统才终于当回了真正的自己。今后的4年将如何掌控美国的航向,其真才实学将经受考验。
人種も文化も多彩な3億人が暮らす国に、大統領選挙は4年に1度の求心力をもたらす。人々は候補者に言葉を求め、胸に響く言葉によって連帯を深め合う。「民主主義の祭り」と呼ばれるゆえんだ
在这个人种和文化丰富多样,有3亿人口生活在那里的国家,总统选举带来了4年1次的向心力。人们要求候选人用语言表达自己的态度,因为这些激动人心的语言加深了彼此间的联合,这就是大选被称之为“民主主义节日”的原因。
しかし、今回は史上最悪の中傷合戦と言われた。民主と共和、二者択一を迫る悪口(あっこう)のシャワーを浴びて米社会の分裂は深い。勝利宣言で「激しい戦いは国を深く愛すればこそ」と語ったオバマ氏だが、祭りのあと、傷をふさぐのは容易ではない
但是,这一次却被称为史上最恶性的中伤大战。民主与共和,由于沐浴了迫不得已进行二选一的恶语口水战,美国社会的分裂愈加严重。在胜利宣言中,奥巴马强调说“激烈的交战正是出于他们对国家的深深爱戴”,可是,节日过后,抚平创伤却绝非易事。
オバマ氏の雄弁に戻れば、日本人の胸をゆさぶったのは「核兵器なき世界」だった。もう次の選挙の心配がない2期目には、思った行動がしやすいという。ぜひ広島と長崎を訪れてもらえないか
再回归到奥巴马的雄辩口才上来看,打动日本人心的正是他“无核武器世界”的信念。在没有下一任期之忧的第2任期,他想要做的事应该更容易一些。不知道他能否应邀访问广岛和长崎。
就任前から「情けない大統領ならいくらでもいる。真に偉大な大統領になりたい」と語っていた。その願望も昨日の勝利で首がつながった。雄弁という木にみのる果実を、見せてほしい。
就任之前他曾经说过,“无情无义的总统比比皆是,可我要当一名真正伟大的总统”。因为昨天的胜利,这一愿望总算避免了夭折并有了实现的可能。希望能够让我们看到他这棵雄辩大树上结出的硕果。