天安門広場で
A こにちは。まず自己紹介させていただきますが、私は李と申します。今日はみなさまといっしょに天安門広場の見物をいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
B よろしくおねがいします。
A 天安門広場は中国のシンボルだといってもいいところでございますから、皆様もよくご存じだと思いますが。
B ええ。一度はぜひこの目で見たいと思っていますが。
A はい、天安門広場でございます。
B ひろいものですね。
A 天安門広場は44万平方メ-トルもございまして、世界で一番大きい広場だといわれます。
C まあ、すてき。巨大な花壇もあるんですね。さまざまな花が咲き乱れて、きれいていですね。
B 噴水もありますね。デザインもなかなかすばらしいですなあ。
C 大変な人出ですね。
A 天安門広場は、北京の顔、中国の顔といってるものですので、外国人ではなく、地方の人々も北京に来ると、必ず訪れる所でございます。
B なるほど。
A ご覧ください。広場の北の端のが天安門でございます。
C 天安門は故宮の入り口だそうですが。
A はい、正門でございます。実は、その正式の名称は「天安門」
ではなくて、「天安の門」でございました。元の扁額が1960年代のはじめ、天安門が修復された時に外されて、今のようになったのでございます。
C ああ、そうですか。
A ところで、天安門の城門とはいえ、それ自体が大きなお城で、ア-チ型の門を五つ持ち、すばらしい楼閣も持っております。いわば、大きな宮殿でもございます。
B うん。新しい中国の創立者である毛沢東の肖像画が門の中央に、その両側にはスロ-ガンもありますね。
C 読んでちょうだい。私は目が悪いから。
B うん、左側は「中華人民共和国万歳」で、右側は「世界人民大団結万歳」と書いてある。
C なるほど。
A天安門の前にある川は何という川はご存知でしょうか。
C しってますわ。金水河でしょう。もともと、故宮の外堀で。ほら、パンフレットにちゃんと書いてあいますね。
B それなら、その橋が金水橋だとおもたっらいいね。
A よくご存知ですね。それから、また一つ質問ですが、この橋の南にあるししはどんな石で作られたのでしょか。
B 漢白玉という石でしょう。
A はい、そでございます。ところで、この4頭のししには雌雄の区別があるそでございますが、お分かりでしょうか。
C わかりません根。同じものじゃないんですか。
B 違います。足のところが違うようですよ。
C そうかしら。
B はら、右の2頭は右前足でまりをもてあそんでいるけど、左の2頭は仰向きになってたを戯れている子ししを押さえていますよ。
C するどい観察眼わ。
A お分かりなったでしょう。母親はどこまでも母親で、我が子がかわいくて...
C ああ、わかった、わかったわ。左の2頭が雌で右の2頭が雄なんですね。
A はい、そのとおりでございます。
C で、この石の柱は華表といういんですか。
A はい、華表でございます。
B ペアですね。
C 細かくきれいに彫ってありますね。
A 向こう側をご覧ください。天安門と遠く向かいあっている、あの建物を。あれは正陽門と呼ばれるものでございます。
B正陽門と天安門とは、それぞれ、広場の南と北の境界線をなしているのてしょうね。
Aはい、こちらからよくご覧ください。正陽門と天安門とが一本の線上にありはしませんか。
B なるほど、ほかに、広場の中央にある人民英雄記念碑も、毛沢東記念堂もその線上にあるようですね。
A そうでございます。この線は故宮からの延長線で、中軸線といわれております。
C中軸線って、中心線ですね。
A はい。それから、広場の西側にある建物は人民大会堂で、日本の国会議事堂二当たる場所でございます。
C そうすると、向こう側にあるのが中国革命博物館と中国歴史博物館ですね。
A 十年目ごとの十月一日その日には、天安門広場で、国慶節を祝うためのパレ-ドを行う殊になっております。
C そういう場面はきっとすばらしいでしょうね。
A そして、外国の政府代表団や首相がご訪中の際も、いつもここで歓迎式が行われておりますので、政治中心と言ってもいいくらいでございます。
B そうですね。
A そればかりでなく、天安門広場は中国人の憩いの場所でもございます。
C そう、そう。友達が去年の春北京に来ましてね、その人の話によると、中国人が大勢集まってきて、天安門広場でたこあげしたりしているのが見えたそうですよ。すばらしいたこばかりだと言ってました。
A 広場のみでなく、今は天安門も、人民大会堂も、憩いの場所のなりました。国民いっぱい二公開されていて、誰でも登ったり入ったりすることができるようになりました。
B そうですか。私たちも天安門に登ってみませんか。
A はい、そろそろまいりましょう。
C ちょっと待ってください。写真を撮りますから。
A はい、どうぞ。
C はい。申し訳ありません。おまちどおさま。