失意の時を経て、ひと回り大きくなる人もいるし、芸や信念に磨きがかかることもあろう。何によらず復活の舞台は感動的だ。その点、安倍首相の所信表明演説は思いのほか薄味だった
经历一段时间的失意,有的人会提高一个档次,恐怕对技艺及信念也是一种历练。不必细究其原因的二度出山,按理说呈现的舞台展示应该令人感动。这一点在安倍首相的施政演讲中意外地略有显现。
理念より実務か、特段の高揚はない。わずかに、時代がかった言辞が目立つ程度だ。「病のために職を辞し、大きな政治的挫折を経験した人間」が、「国家国民のために再び我が身を捧げんとする決意の源は、深き憂国の念にあります」と
不知是否因为注重实务而非理念的原因,并无什么特别的高昂之处。要有,也只是时代相关的言辞比较明显而已。演讲中说到,一个“因病而辞职,经历过极大政治挫折的人”“为了国家及国民而再度奉献自身,此决心的源泉在于深切的忧国忧民之念。”
20分弱の短さ、ヤジはなく、時おり拍手が起きる。衆院は3分の2以上が与党席だから、どこか党大会のよう。下野した民主党の消沈に思う。チェック能力は大丈夫か
不到20分钟短短的时间里,没有唏嘘非难,却时而爆发出阵阵掌声。因为众议院3分之2是执政党的议席,总有点党代表大会的感觉。下野的民主党略显消沉,不知监督能力是否受到影响。
政権の色をより端的に語るのは、大枠が固まった予算案だろう。防衛費を11年ぶりに上積みし、自衛官も8年ぶりに増員する。尖閣の海空で続く中国の挑発への、これぞ「憂国の念」である
之所以比较极端地阐述了政权特色恐怕是因为大框架已经成型的预算方案。防卫费用11年来首次推高,时隔8年自卫官也将再度增员。面对中国在尖阁海空持续不断的挑衅,这就是其特意展现的“忧国之念”
頑張る人は報われる。この基本が揺らぐことへの「憂国」も大きいらしい。生活保護の支給額が、働く貧困層の消費支出より多いといった矛盾だ。勢い余って過去の物価下落分まで削る結果、特に子育て中の保護世帯には痛い減額となる。自助を促すというには、手荒すぎないか
努力者应有所回报。面对动摇此基本观念的现象所展现出的“忧国”之念可谓大矣。不过,生活保障的支出额高于劳动贫困阶层的消费支出,这将造成一种矛盾,过于强势削减,甚至包括过去物价下跌部分,其结果将造成对于受保护家庭,特别是正在抚养儿童的受保护家庭严重的减额。这种促进自助的做法难道不过于粗暴吗?
憂国首相にとって通常国会は、ご本人言うところの「過去の反省」を試す場となる。ここまでは経済対策を軸に安全運転で、株価も支持率も高い。夏の参院選までは世論をにらみ、車線の真ん中を行くつもりと思われる。さて、右端で待つ支持層がどこまで辛抱できるか。
对于这位忧国首相来说,一般性国会就是一个对其本人所称“反省过去”进行测试的场所。到今天为止,以经济对策为轴心的安全驾驶使得股价和支持率双双得以提升,在夏季进行的参议院大选之前,仍将紧紧盯住舆论的走向,行走在车道的正中央。那么在右侧等待着的支持着们又能容忍到什么程度呢?