人に何かを頼むとき、どう言いますか?
基礎編
自宅で。
アンナ:(封筒入り書類をみつける)あら?これ…。
~~~~~~~~前夜~~~~~~~~
----夫、台所のテーブルでパソコンを打っている
アンナ:まだ寝ないの?もう遅いわよ。
夫:ああ、先に寝て。これ、あしたが期限なんだ。
アンナ:そう。大変ね。じゃ、お先に。お休みなさい。
夫:お休み。
~~~~~~~~
アンナ:あーっ!大変!
アンナ:あ、もしもし、私、小野の家の者ですが、いつもお世話になって
おります。あの、お忙しいところすみませんが、
小野を呼んでいただけないでしょうか。
重要表現
(1)あの、
(2)お忙しいところすみませんが、
(3)小野を呼んでいただけないでしょうか。
(1)遠慮しながら言うときの合図です。
(2)「お忙しいところ」は「忙しい」に尊敬語「お」をつけ、「あなたは忙しいのに」という意味です。「ところ」は「とき」の丁寧な表現です。「すみませんが」は丁寧に謝る気持ちを表します。
(3)「小野」はこの場合、自分の夫のことです。職場の人など、関係の遠い人に対して家族のことを呼ぶときの言い方です。「呼んでいただけないでしょうか」は「呼んでほしい」(「呼ぶ」はこの場合、電話のところまで連れてくること)という依頼を丁寧に表します。「~ていただけないでしょうか」は丁寧に依頼する表現です。
ポイント
もっと頼みにくいことを無理に頼むときの表現を覚えましょう。
応用編
パート先で。卸売店の人が野菜を届けに来る。
卸の人:まいど。
アンナ:あ、おはようございます。
卸の人:はいよ、これね。
アンナ:どうも、えーと。
あれ?あの…、柿が入ってないんですけど。
卸の人:柿?ああ、ちょっとまだ無理だよ、そりゃ。
アンナ:ええ。でも、貸し切りのお得意さんの強い希望なんです、柿のゼリーが。
卸の人:弱ったねえ。
アンナ:無理を承知で申し訳ないんですが、
何とか探していただけないでしょうか。
卸の人:うーん。じゃあ、ちょっと待っててよ。
重要表現
(1)無理を承知で申し訳ないんですが、
(2)何とか探していただけないでしょうか。
(1)「聞き入れてもらうことは無理だと分かっているので、悪いと思いますが」の意味で、できないだろうとわかっているので、頼みに
くいが聞き入れてもらういたいときに使います。
(2)「何とか」は、無理な依頼を受け入れる方法を見つけてほしいとき
に、「~ていただけないでしょうか」の前につけて、丁寧に頼む表現です。コラム
「縁起が良い」
「これは縁起が良い」という表現を聞いたことありませんか。「縁起」とは、もともと仏教の言葉で「すべてのことが関係し合って成り立っている」の意味ですが、現在では、良いことが起こる前の印のことを「縁起が良い」と言い、良いことを願うためのものを「縁起物」と呼びます。
たとえば、「縁起の良いこと」には次のようなものがあります。
(1)湯のみ茶碗にお茶を入れたとき、茶柱が立つ。
(2)1月1日の夜「富士山、鷹、なす」の夢を見る。
「縁起物」には次のようなものがあります。
(1)招き猫…客をたくさん呼んで商売がうまくいく。
(2)だるま…願い事をするときに片方の目を書き、願いがかなうと両方の目を書く。
(3)熊手…幸せやお金が集まる。
(4)お多福…幸せがたくさん来る。
(责任编辑:何佩琦)
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