荷物の中身を見てみると、ひとつの古いちゃわんがあった。
(なーんだ、ちゃわんか)
と思いながら食卓の上に置いておいた。ふと時計のほうに目をやると、もう七時じゃないか!!
看了下包裹里面的东西,有一只旧的碗,我想着“什么啊,就一只碗么”,把它放在了餐桌上。突然瞟了一眼时钟,发现已经七点钟了!
「ごはん作らなきゃっ。えーっと……、ママはこうやってごはんをたいてたっけ。」
ママのやっていたことを思い出し、やっとの思いで、ごはんをたいた。
「あとはおかず。」
料理の本を見にいった。ぼくが料理の本を見ていると、台所のほうから、ガチャガタガタコト、という音がした。いそいで見にいくと、音は静まって、おかずが食卓の上に用意してある。
「あっ!!おかずができてる。いったいだれが作ったんだろう。」
不思議に思いながらも夕ごはんをすませた。そしてすぐねてしまった。
“必须要做饭了。嗯……妈妈以前是这样做晚饭的吧?”我回忆着妈妈做饭的样子,凭着一点零碎的记忆好不容易做好了饭。“接下来就是小菜了。”我跑去看料理的书。刚打开书来看,厨房那里就传来了喀哒喀哒的声音。赶忙过去一看,声音停了下来,做好的菜放在了餐桌上。
“啊!菜已经做好了。到底是谁做的啊……”
我在不可思议中吃完了晚饭,很快就睡着了。
目が覚めると六時三十分だった。
「ん。ねむい、朝ごはん作らなくっちゃ。」
ぼくは台所に歩いていった。すると、またごはんやおかずが用意してあった。
「本当に、いったいだれが……。そうだ、お昼にたしかめてやる。」
そのとき、ぼくのおなかがぐっ、と鳴った。
「ひとまず、朝ごはんを食べよう。」
いすにすわってもりもり食べた。食べ終わると、なにか武器はないかと部屋へ探しにいった。
醒来发现六点半了。
“嗯,好困。必须做早饭了。”
我往厨房走去。结果发现饭菜再次都已经准备好。
“真是的,到底是谁……对了,中午再去把这件事情搞清楚。”
这时,肚子又“咕~”地一声抗议饿了。
“还是要先吃早饭吧。”
我就坐在椅子上大口大口地吃饭。吃完了去房间里面找有没有什么武器之类的。
十二時くらいになった。カチャゴトガタン、という音がした。ぼくは虫取りあみとおもちゃのてっぽうを持って、ふすまのすき間から、食卓をのぞいた。その瞬間、どっとひやあせが出た。昨日とどいた古いちゃわんに手足がはえて、昼ごはんを作っているのだ!!あせで手がベタベタになった。ゴトッ、手に持っていたおもちゃのてっぽうが落ちてしまった。
到了差不多十二点的时候,厨房发出了咔嚓乒乓的声音。我拿上捉虫网和玩具枪,从隔扇的缝隙中看餐桌,一瞬间就出了冷汗。昨天送到的旧碗居然长出了手脚,自己在做午饭!!我的手已经汗津津的了。手上拿着的玩具枪也“啪”地一下落在地上。
「あっ。」とぼくはさけんだ。ちゃわんはこっちを向いて目を丸くした。おどろいているようだ。にげようとして走り出したとき、食卓から、『ガシャ』と落ちて、手足がすうっと消えていった。ぼくは落ちたちゃわんに近づいて、手に取ってみた。かけらがとんでひびが入っている。
『ガチャリ』ドアが開いて、パパとママが入ってきた。もうちゃわんは消えてなくなっていた。ママは息をきらしながら「おばさんが熱を出して来られないって聞いたから、いそいで帰ってきたのよ。」
「お、みのる、ちゃんとごはん作れたのか、えらいな。」とパパ。
我“啊"地叫了起来,那碗朝着我睁大了圆眼,像是被吓到了。想要逃跑的时候,从餐桌上“啪嗒”落了下去,一下就消失得没踪影了。我走近落下的饭碗,试着伸手去拿。碎片断开了裂痕。
门“吱呀”一声打开,爸爸和妈妈进来了。饭碗也已经不见了。妈妈喘着气说,“听说婶婶发烧过来不了了,我们就匆忙赶了回来。”
爸爸说,“哦,小稔啊。你饭做得真好,了不起啊。”
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