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先生:はじめに、この話を読んで、いちばん強く感じたことを話し合ってみましょう。では、大谷君、どうですか。
大谷:きつねは、知恵がありますが、やぎは、すぐ騙されるから、考えが足りないと思いました。
山田:でも、やぎが騙されたのは、その時、とても水が飲みたかったからではないでしょうか。
林 :そうです。やぎは、その時、がまんできないほどのどが渇いていたのだと思います。知恵があっても、そういう時には、だれだって、井戸の中に入って行くと思います。
大谷:けれど、やぎが騙されたのは、のどが渇いている時だけではありません。そのあとでも騙されているでしょう。だから、やっぱり、知恵が足りないのだと思います。
木村:私もそう思います。きつねが背中に乗ると言った時も、すぐ、きつねの言うことを聞いて台になってやるなんて、やっぱり考えの足りないやぎです。
西山:やぎは、きつねの言うことを、少しも変だと思わないし、何でも言うとおりになっています、私は、こういう性質は嫌いです。
木村:私も嫌いです。私は、どんなことでも、自分でよく考えて決めたいと思います。もし、私だったら、背中に乗せてくれと言われたら、はっきり断ります。
中村:僕なら、その井戸が浅いか深いかよく調べてみます。もし、深いようだったら、きつねに、上がるにはどうすればいいか、聞いてから入ります。
先生:やぎについて、いろいろ意見が出ましたね。まだ、そのほかに、考えのある人はいませんか。
山田:僕も、やぎは好きではありませんが、そんなに考えが足りないのではないと思います。このやぎは素直なのだと思います。だから、きつねのいうことを、すぐに信じるのです。こんなに素直なやぎを、二度も騙すきつねはとてもひどいきつねだと思います。
長島:僕も賛成です。僕は、こんなきつねが大嫌いです。
小林:大谷君は、きつねは知恵があると言いましたが、知恵があるのではなく、ずるいのだと思います。
先生:それでは、今度は、きつねについて感じたことを話し合いましょう。
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