「~のだ(~んだ)」は、話し手が前に述べられている内容、例えば「行くのだ」は「行く」という判断に対して根拠を持っている場合に用いられるといわれます。「~のだ」という形式が説明文において頻繁に用いられるのはこのためです。説明文というのは、話し手(書き手)の側から聞き手(読み手)に対して情報を与える文ですから、話し手(書き手)は説明文において何かを述べるだけの根拠を持っているというわけです。また「~のだ」は、通常の会話文においても、「この辞書、すごく使いやすいんだ」「浩も参加するらしいんだ」のように、話し手の側から聞き手に対して情報を提示する場合に用いられます。
“~のだ(~んだ)”是表示说话人先前所说的内容的依据,例如“行くのだ”是对“行く”这一判断的依据。在说明文中频繁使用“~のだ”就是这个原因。所谓说明文,是指从说话人(写作人)的角度,向听话人(读者)传达信息,说话人(写作人)在说明文中叙述的内容都肯定有一定的依据。另外,“~のだ”也用于日常对话中,说话人从自己的角度向听话人提示信息,比如“この辞書、すごく使いやすいんだ(这本字典很好用的)”,“浩も参加するらしいんだ(听说浩也要参加的)”等。
一方で、「~のだ」は聞き手に情報を求める「その辞書、そんなに使いやすいんですか?」「あなたも参加するんですか?」といった質問文にも現れます。しかし、これらの質問文は、発話される文脈というものが限られています。最初の文は、聞き手がある辞書がいかに使いやすいかを説明した後でなければ発話されず、単に辞書を持っている聞き手に対して発話することはできないでしょう。また、後の文も、相手の言動から参加するそぶりを見て取った場合には問題なく許容されますが、「これこれこんな会があるんです。あなたも参加するんですか?」というように、相手が参加するだろうとの判断を下すだけの充分な根拠がないような文脈では不自然な文となります。
另一方面,“~のだ”也可以表示听者想知道的信息,比如问句“その辞書、そんなに使いやすいんですか?(这本字典真的那么好用吗?)”,“あなたも参加するんですか?(你也要参加吗?)”等。但是,这些问句中,发话的前后文逻辑关系有限定。第一个句子中,听者只能在说明其所持有的字典是如何好用之后才能发话,应该是不能对仅持有字典的人发话吧。另外,第二个句子也是一样,从对方的言行中看出对方是要参加的,就像“有这样的会。你也要参加吗?”如果没有充分的根据来下判断,认为对方会参加的话,句子的前后关系就会显得不自然。
このように、「~のだ」は判断を下すだけの根拠がある場合に用いられる形式ですので、「~のだ」を多用することによって押しつけがましさが生じるとの指摘もあります。目上の方など、立場が上の方と話をする際には、この点に配慮が必要となるでしょう。
如此这般,“~のだ”仅用于下判断之时,表示根由所使用的形式,所以过多使用“~のだ”的话,有可能会让人产生一种强迫感。所以,在和上级等地位比自己高的人说话的时候,必须要好好考虑这一点。