048 ~からある/~からする/~からの
数詞: × + からある からする からの + 名詞
________________________________________
♪ 会話 ♪
山田:例の他社から引き抜かれて来た彼、懸案だった○○物産を見事に開拓しちゃったよ。やはり凄腕だよ。
李 :「営業の鬼」と言われる人物だけあるねえ。今まで10人からの営業が当たっても無理だったのにねえ。
山田:その報賞として、社長から金一封と50万円からする時計をもらったそうだ。
♯ 解説 ♭
これらの文型の用法は「~を越える~」「~以上ある~」という意味を表します。話者とって数量がとても多いと感じられるとき使われる文型で、距離・重量・高さなどには「~からある」、金額には「~からする」、人数には「~からの人」が使われます。
例えば実際は二万円でも、その数量をどう感じるかで表現は異なります。
二万円ぽっちの時計 <その時計をとても安いと感じている>
二万円しかない時計 <その時計を安いと感じている>
二万円ばかりする時計<その時計を少し高いと感じている>
二万円からする時計 <その時計をとても高いと感じている>
§ 例文 §
1.彼は50キロからあるバーベルを軽々と持ち上げた。
2.この骨董品は明代の物で、買うとなると50万円からします。
3.この前の地震では、二万人からの人々が家を失い、五千人からの人が死にました。
4.この湖は、深いところは三百メートルからあります。
5.数名しか採用しない会社の社員募集に、五百人からの人が応募した。
例題
1) 二億円から(ある/する)絵画をぽんと買っていく(なんか/なんて)、一体どんな人なん(だい/かい)?
2) 日本人が中学まで( )習う教育漢字だけで881字からある。非漢字圏の学生たちから、とても(覚える→ )切れないという悲鳴( )聞こえてくる。
(^^)前課の解答(^^)
1) として(→文型237)/かもしれない/は
2) で/に(「へ」も可)/入れ(V〔ます〕形+なさい)