考试吧小语种站日语能力测试1级読解の練習
自慢する
「謙譲」の態度が重んじられている日本社会では、自慢することは徳の低いことだと考えられています。自分や家族、親戚、そして家柄など、一般的に私的な面を自慢する人は横柄だとか傲慢だとかみなされがちです。(1)、人にほめられた時は「いや、とんでもない」とか「運が良かっただけですよ」などと答えます。形式ばった場面では、自分の家族、所有物、業績などに触れるとき、「愚妻」「豚児」「拙宅」「拙作」などのへりくだった言葉が、しばしば使われます。
自分の身内のものをほめなければならない時、あるいはそうしたい時には、「自慢じゃあないが」とか「自分でそういうのも何だか」というような前置きで始めることがよくあります。そうすることによって、自分が実際に横柄な人間ではないという印象を与えようとするのです。自分の家族をほめることも、滑稽なこと未熟なことだと考えられているので、父親は自分の子どもに向かって「おまえのことを誇りに思っているよ」などと言うことは滅多にありません。父親は自分ではそうだと思っていても、子供が年ごろになってしまうと、そんなことは口に出しません。親は恥ずかしいのかあるいは控えめなのか、内心そう考えていても、自慢げな気持ちを言葉で表現することには、ためらいを感ずるのです。
(本名信行編「日本人の考え方を英語で説明する辞典」有斐閣による)
問1 括弧1のところに最も適切な言葉を一つ選んでください。
1、ところが
2、ところで
3、そこで
4、それどころか
問2 日本人の父親は自分の子どもに向かって「お前のことを誇りに思っているよ」などとあまり言わないのは、どうしてですか。
1、子どもがまだ未熟からです。
2、子どもがそれを聞くと恥ずかしくて、滑稽に思うからです。
3、子どもに横柄に思われるからです。
4、父親がそういうのが恥ずかしくてできないからです。
問3 次のどれが文章の内容とあっていますか。
1、日本人はいつも自分の妻のことを「愚妻」、息子のことを「豚児」と呼んでいます。
2、ほとんどの日本人は自分のことや、その家族のことを駄目だと思っています。
3、親があまり自分の子どものことを褒めないのは、子どもが褒められるといい気になるからです。
4、日本人は自分の身内のものを褒める場合、横柄な印象を与えてしまうから「自分でそういうのもなんだか」などのような前置きで始めることが多い。
答案
3 4 4