11 ~(で)すら
意味 ~さえ 強調の表現>
接続 [名(-で)] +すら
① 彼女は 寝る時間すら 惜しんで、研究に没頭ている。
② 疲れて、立っていることすらできなかった。
③ そんな易しい漢字は、小学生ですら読める。
12 ~そばから
意味 ~とすぐに
<次々に 同じことを繰り返している様子をあらわす>
接続 [動-辞書形/た形] +そばから
① 庭をきれいに 掃くそばから 落ち葉が 散ってくる。
② 聞いたそばから忘れてしまうなんて、我ながら情けない。
類語 「~はしから」
13. ただ~のみ
意味 ~だけ
接続 ただ + [動-辞書形] [い形-い] [名] +のみ
① 今ただ事故にあった方々の無事を祈るのみです。
② 祖母にとっては、ただくるしいのみの人生だったのだろうか。
③ 親友が転校してしまい、私の心にはただ寂しさのみが残った。
14. ただ~のみならず
意味 ~だけではなく
<文語体。[AのみならずB(まで)(も)」の形でも用いられ、「ただ」がつくと、より強調される。A、Bに対照的、並立的或は類似の内容がくる>
接続 ただ+ [動 い形 な形 名] の普通形+のみならず <ただし[な形]の「だ」は「である」になる。[名]の「だ」はつかないか、「である」になる>
① 彼女は、倒れていた老人をただ介抱したのみならず、家まで送り届けたそうだ。
② 富士山はただたかいのみならず、姿も美しいので、日本の象徴として愛されている。
③ 彼はただ勇敢であるのみならず、優しい心の持ち主でもある。
④ 彼女はただ友人のみならず、先生方からも信頼されている。
15. ~たところで
意味 ~ても
<逆接の仮定表現.仮定した内容が無駄なこと、役に立たないこと、予期に反することや、結果にあまり影響を及ぼさないことになるという語し手の判断をあらわす。>
接続 [動-た形] +ところで
① 今さらぐちをいったところで、どうにもならない。
② 約束の時間にこんなにおくれては、行ってみたところで、だれもいないだろう。
③ 今回参加できなかったところで、また次回にチャンスあるだろう。
16. ~っぱなし
意味 ~たまま
<自動詞の場合は「~たまま変化がない」。他動詞の場合は「~たままそのあと何もしない」と、話し手の不満や非難の気持ちを含むことが多い。>
接続 [動-ます形] +っぱんし
① 新幹線が込んで、大阪から東京までずっとたちっぱなしだった。
② 弟は何でもやりっぱなしで、いつも母に後始末をしてもらっている。
17. ~であれ/ ~であれ ~であれ
意味 ~でも/ ~でも ~でも
<「AであれBであれ」の場合、AとBには対照的、並立的或は類似の内容がくる。>
接続 [名] +であれ
① たとえ国王であれ、国民すべてを従わせることができるわけではない。
② 何であれ、必要ならば買わなければなるまい。
③ 正社員であれ¥パ-トであれ、仕事に対する責任変わりません。
18. ~てからというもの
意味 ~てから後はずっと
<「AてからというものB」はAがあってその後、それが原因でずっとBのようになっていることを表す。>
接続 [動-て形] +からというもの
① 娘が帰って来てからというもの、年老いた父親は見違えるはど元気になった。
② 水泳を習い始めてからというもの、冬でもかぜをひかなくなった。
19. ~ではあるまいし/~じゃあるまいし
意味 ~ではないのだから
接続 [動-辞書形/ た形] +の/ん [名] +ではあるまいし
① 冬山登山をするのではあるまいし、大げさな格好は要りません。
② 子供ではあるまいし、暗い所が怖いなんて、おかしいですね。
③ 幽霊が現れたんじゃあるまいし、そんな驚いた顔をするなよ。
注意 「~じゃあるまいし」は話し言葉.
20. ~とあって
意味 ~ので
接続 [動 い形 な形 名]の普通形+とあって<ただし、[な形]と[名]の「だ」はつかないことが多い。>
① 人気スタ-がやって来るとあって、大勢の人たちが待ち受けていた。
② このホテルは交通の便がいいとあって、ビジネスマンの出張によく使われる。
③ そのクイズは景品が豪華とあって、応募が殺到している。
④ 開店セ-ルとあって、店内は押すな押すなのにぎわいだった。