女の語源・由来
女は、奈良時代には「をみな」で、平安時代には撥音便化され「をんな」となった。
「をみな」の「を」は、「小川」などと同じで「小さいもの」を意味する接頭語で、「をみな」の場合は年少を意味する。
「をみな」の「み」は、女を意味する「み」。
年齢の上で、老女を意味する「嫗(おみな・おうな)」の対義語にあたり、性別では少年を意味する「をぐな」と対になる語であった。
結婚適齢期に達した若い女性を意味する「をとめ」があり、「をみな」と「をとめ」は同じくらいの年齢をさしていたため、古くから混同されていた。
やがて、「をとこ」の対義語は「をとめ」から「をみな」に変わり、「をとこ」と同じように語形が変化し意味の範囲が拡大されて、女は女性一般をさすようになった。