柿の語源・由来
柿の語源には、実が堅いことから「カタキ(堅)」、つやつやして輝いていることから「カカヤキ(輝)」など多くの説があるが、これらの特徴よりも、柿は秋の山野になった実の赤い色の方が印象は強く、「アカキ」の上略が語源と考えられている。
「アカキ」の「キ」については、「赤木」の「木」、「赤き実」の「き」、「赤黄」の「黄」など考えられるが断定は難しい。
柿は中国の長江流域に自生していたものが、栽培で東アジアに広がったもので、現在では日本の秋を代表する果樹となっている。
1603年の『日葡辞書』で「リンゴに似た日本の無花果(いちじく)」と解かり辛い紹介をしているように、柿はヨーロッパには無い果樹であった。
南蛮貿易によって柿はヨーロッパへ伝えられたことから、学名でも「Diospyros Kaki(Diospyrosは神様の食物)」と「カキ」の名が使われ、食材としても「KAKI」と呼ぶ国が多い。