コウモリ

コウモリの語源・由来

コウモリは、平安中期には「カハホリ」と呼ばれ、平安末期には「カハボリ」と濁音化された。
その後、幾度かの音変化を経て、「コウモリ」となった。
コウモリの語源には、川辺の洞窟などにいることから、川を守るものの意味で「川守（かわもり）」を語源とする説や、蚊を食べることから「蚊屠り（かほふり）」をとする説、蚊を好むことから「蚊を欲り（かをほり）」など諸説ある。
しかし、「かわもり」は音変化の過程にある語なので考えがたく、「カハボリ」の「カハ」が「皮」のアクセントと一致することから、「蚊」に由来する説も難しい。
コウモリの語源は、「皮（かは）」と「ほり」からなり、「ほり」は「張り」か「振り」が転じたもので、翼としている薄い飛膜に由来するものと考えられる。
細い鉄の骨にナイロンなどを張った洋傘を「こうもり傘」と言うが、これは開いた形が翼を広げたコウモリの形に似ていることから呼ばれる。