護摩の灰の語源・由来
護摩の灰は、高野聖(こうやひじり)のいでたちで、弘法大師の護摩の灰と偽り、押し売りをして歩いた者がいたことから、騙して売る者や、押し売りをする者を呼ぶようになった。
元々、護摩の灰は、密教で護摩木を焚いて仏に祈る「護摩」で、燃やす木の灰のことである。
密教で護摩木を焚いて仏に祈る行法のことで、その際に燃やす木の灰を「護摩の灰」と言う。
また、護摩の灰は「胡麻の蠅(ごまのはえ)」とも書く。
これは、胡麻にたかる蠅がそれとなく近づき、しつこくつきまとうイメージが語源とされるが、護摩の灰を聞き違え、それが伝承されて生まれた俗解と考えられている。