旅の語源・由来
旅の語源は、「たどる日」「他日(たび)」「外日(とび)」「外辺(たび)」「飛(とび)」「発日(たつび)」「他火(たび)」「給(たべ)」のほか数多くの説があり、正確な語源は未詳である。
古くは、遠い土地に限らず、住居を離れることをすべて「たび」と言った。
その意味では「たどる日」「外辺」「発日」あたりが、旅の語源としては妥当と考えられる。
また、旅は多くの危険にさらされる苦しいものと考えられていたことから、「他日」や「外日」など別の地で過ごすことから「たび」となったものか、他の家で調理したものを頼る意味で「他火」や、食物を貰う意味で「給(たべ)」からとも考えられる。
旅の語源が「飛(とび)」とする説は、飛行機がない時代なので、遠くへ行くといった意味からであるが、上記のように旅は遠い場所と限られていなかったことや、苦しいものと考えられていたことから、「飛(とび)」が旅の語源とは考え難い。