提灯とは、竹ひごの骨に紙や布を張り、中に蝋燭や電球を入れた照明具。
提灯は、「手に提げて歩く灯」の意味による名で、「ちょう(提)」「ちん(灯)」ともに唐音(宋音)である。唐音は禅宗関係の用語に多いが、提灯も室町時代に禅家によって普及したものである。「挑灯」という表記もあるが、これも唐音で、「挑」は「かかげる」の意味である。提灯が作られ始めた当初は、折り畳みのできない木の枠に紙を張った「籠提灯」であった。文禄年間、細い竹で蛇腹の枠にした「箱提灯」が生まれ、提灯は折り畳みのできる照明具となった。
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