佃煮の語源・由来
佃煮の「佃」は、江戸佃島(東京都中央区隅田川河口の島)のことである。
「佃島」は、徳川家康が摂津国西成郡佃村(現在の大阪市西淀川区佃町)の漁民33名を住まわせたことからこの名がある。
この佃島の漁民が、江戸幕府に献上して残った雑魚などを塩や醤油に煮込み、保存食としていた。
それが「佃煮」と名付けて江戸市中で売り出されるようになり、全国へと広まっていった。
やがて、佃煮は材料の種類も増え、佃島以外でも作られるようになり、現在では材料や産地を問わず、このような食品を総称して「佃煮」と呼ぶようになった。