ト書き
ト書きとは、脚本でセリフの間に、俳優の演技、照明・音楽・効果などの演出を聞き入れた文章。
ト書きの語源・由来
ト書きは、江戸時代の歌舞伎で、現在の脚本にあたる「台帳」と呼ばれる本に、セリフや舞台装置以外の説明として、俳優の動きや演出が書かれたものであった。
その記入の仕方が「ト両人歩み寄り」や「ト悲しき思入れ」など、「ト」で始まる形であったことから「ト書き」と呼ばれるようになった。
ト書きが「ト」で書き始められたのは、「○○するとそこへ○○が現れ」などの「と」を簡略に表現したためである。