のろまの語源・由来
のろまの語源は、江戸の人形遣い「野呂松勘兵衛(のろまつ)」が演じた「間狂言(あいきょうげん)」の「野呂間人形(のろまにんぎょう)」に由来する。
「野呂間人形」は、平らで青黒い顔をし愚鈍な仕草をする滑稽な人形なので、「のろま」になったとするものである。
のろまを「野呂松」や「野呂間」とも書くことから、「野呂間人形」の説は有力と考えられる。
また、のろまの「のろ」は、速度や動きが遅いことを意味する形容詞「鈍し(のろし)」、「ま」は状態を表す接尾語「間(ま)」を語源とする説もある。
「のろのろする」など、のろま以外にも動作が遅いことには「のろ」が用いられるため、この説も有力とされており、正確な語源は未詳である。