プリンの語源・由来
プリンは、英語「pudding(プディング)」が音変化した語。
この音変化は、単に日本人の聞き取った音が「プリン」だったとする説と、「プリン」としたその感触から「プリン」にしたとする説がある。
日本では「custrard pudding(カスタードプディング)」を特に「プリン」と呼ぶ。
プリンの語源となる「pudding」は、「腸」や「ソーセージ」を意味するラテン語「boutullus」に由来する説と、古英語で「puduc(いぼ)」「pudoc(いぼ状のもの)」に由来する説がある。
ラテン語「boutullus」の説は、この語がフランス語に入って「boudin(血合いソーセージ)」となり、13世紀に英語に入って「poding」、そして「pudding」になったというものである。
現代の英語「pudding」にも「血合いソーセージ」の意味があるため、ラテン語「boutullus」の説は有力とされる。
ただし、「血合いソーセージ」が「プリン」を意味するようになった由来については、材料を混ぜ合わせ小麦粉の皮に包んで蒸したりすることが、ソーセージの腸詰めを連想させるためといわれているが、正確なことは何も解っていない。
古英語の「puduc」「pudoc」が「プリン」の語源とする説も、「いぼ」から「プリン」になった経緯が明らかではないが、ドイツ語で「ソーセージ」を意味する「puddek」という語があるため、ラテン語「boutullus」と同様にソーセージの腸詰めの連想からであろう。