レタス
レタスとは、キク科アキノノゲシ属の一年生または二年生の葉菜。チシャの英語名。日本では一般に、キャベツのように結球するタマヂシャをさす。
レタスの語源・由来
レタスは、「乳液」を意味するラテン語「lac」「lact-」から出た語。
レタスを切ると白い乳状の液が出るため、ラテン語で「lactuca」と呼ばれた。
それがフランス語に入って「laitue」、複数形で「laitues」となり、14世紀に英語で「lettuce」となった。
キク科アキノノゲシ属の属名「Lactuca(ラクトゥカ)」も「乳液」の意味からで、分類学者のリンネによって命名された名である。
レタスを切ると出る白い乳状の液は、「ラクチュコピクリン」「レタスオピウム」「レタス阿片」「ラクトカリウム」などと呼ばれるポリフェノールの一種で、かつては鎮静剤として用いられた。
古代ギリシャ・ローマでは、レタスが安眠をもたらす野菜として紀元前から食べられていたといわれるが、玉レタスが広まったものは16世紀頃からなので、当時のレタスは結球しないタイプのものと考えられている。