割り下の語源・由来
割り下は、「割り下地」の略。「下地」は基礎となるものを意味し、料理用語としては味付けの元となるもので、特に醤油を指す語である。
「割り」はそのまま「割る」という意味で、味醂など他の調味料やだし汁で割った下地(醤油)なので「割り下(割り下地)」という。
割り下は、すき焼きに用いるものを指すことが多いが、他には柳川鍋・牛鍋・鶏鍋などの鍋物や、親子丼などの丼に使われる汁についても言う。
上記の料理を見て解るとおり、割り下は比較的味の濃いもので、淡白な味の魚すきや寄せ鍋などの汁は、「割り下」と言わず「つゆ」や「だし」と言うのが一般的である。