拝啓 皆々様にはいよいよご清祥の由、お喜び申しあげます。
さて、○月○日付け貴信確かに拝受いたしました。令嬢美子様には、日経IT商事にご就職がご内定とのことおめでとうございます。ご両親様もさぞお喜びのこととお祝い申しあげます。つきましては、お申し越しの身元保証人の件でございますが、はなはだ不本意ではありますが、このたびはお断りさせていただきたく、悪しからずご了承ください。
といいますのも、私の勤務しております日経工業では、九州に新支店を開設することになり、私も転勤するかもしれません。そうともなれば、身元保証人をお引き受けいたしましても、かえってご迷惑をおかけすることになると存じます。家内ともいろいろと相談、熟考いたしましたが、やはりお断りしたほうがよいと結論いたしました。
ご尊家ならびに美子様のお人柄につきましてはもちろんいささかの不安もございませんので、本来ならば喜んでお受けするところでございますが、事情をご賢察のうえ、なにとぞご容赦くださるようお願い申しあげます。
末筆ながら、ご尊家皆様のご健康とご発展をお祈り申しあげます。
まずは取り急ぎ、ご返事申しあげます。
敬具
断る理由が正当だと思わせること。本人には問題がないことを必ず明記する。 |