解答・解説 |
まず、問題文が何について述べた文章であるかをつかみます。 |
問題文中に繰り返し出てくることばに注目すれば、問題文が学問に |
ついて述べた文章であることが分かります。 |
さらに、第1段落では、芸術と比較しながら、学問について述べら |
れていることも分かります。 |
次に、「逆説じみる」の意味が問題になります。 |
「逆説」とは、「表現上は一見矛盾しているようだが、深く考える |
と真実が含まれている」というような意味です。 |
また、直前に「この意味では」と指示語が使われています。 |
そこで、「この」が何を指しているかが問題になります。「この」 |
は第1段落の最後の文「しかし、そういう……認められよう」を全 |
体として指しています。 |
以上のことから、空欄には「学問」か「芸術」かが入りますが、 |
「近い」という語の意味から、AとB、CとDに同じことばが入る |
とは考えられません。 |
そこで、AとBに「学問」と「芸術」を入れてみましょう。 |
① 芸術は学問に近ければ近いほど学問的である |
② 学問は芸術に近ければ近いほど学問的である |
①と②で「逆説」になっているのは②ですから |
正解はA「学問」B「芸術」C「芸術」D「学問」になります。 |