1级読解の練習(7)
日常生活で、私たちは「論理の飛躍」という言葉をよく使う。
例1 メキシコ人のホセは、とても陽気な人だった。
メキシコ人のカルロスも、とても陽気な人だった。
→メキシコ人はみんな陽気なのだ。
このような推論は、論理的には飛躍している。( ① )、私たちはしばしばこうした推論をするし、まったくの誤りとも言えないように思える。
ここで、「演澤」と「帰納」という二つの推論の区別をする必要が出てくる。演繹(deduction)とは、前提が真であれば結論も必ず真となるようなタイプの推論である。演澤では、結論で述べている内容は、実は前提の中に暗黙に含まれている。次の例を見てみよう。
例2 すべてのメキシコ人は陽気である。
カルロスはメキシコ人である。
→カルロスは陽気である。
第一前提の「すべてのメキシコ人」の中にはカルロスも含まれているのだから、結論でカルロスは陽気であるというのは、「あたりまえ」、「必然的」であり、何ら新しい情報をもたらしてはいない。それに対して、例1では、結論で言っていることが、前提に含まれている内容を明らかに超えている。そして二つの前提が( ② )。このような推論が帰納(induction)である。いわば「一を聞いて十を知る」のが帰納であり、そのうちいくつか(何回か)は誤っているかもしれないという危険がつきまとっている。帰納の中でもよく行なわれるものが、例1のよう に、いくつかの事例から一般的な結論を導く一般化(generalization)である。帰納と言えば一般化を指すこともあるが、広義には( A )とは( B )でない推論の全て」のことである。
(市川伸一【考えことの科学】中公新書より)
問1 ( ① )に入る言葉は何か。
1 そして 2 しかし 3 まして 4 なお
問2 ( 2 )に入る文はどれか。
1 真であっても、結論が真であるとは限らない
2 真でなくても、結論は真である。
3 真であれば、結論は真でない。
4 一つ真であれば、結論は真である。
問3 ( A )( B )にはどんな言葉が入るか。
1 A:演繹 B:帰納 2 A:演繹 B:一般化
3 A:帰納 B:演繹 4 A:帰納 B:一般化
問4 文章の内容と合っているのはどれか。
1 例1の推論は帰納である。 2 例1の推論は演繹である。
3 例2の推論は帰納である。 4 例2の推論は一般化である。
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