ろばとこおろぎ
月の明るい秋の夜、こおろぎ達が一斉に声をあげて歌をうたっていました。そのこおろぎの声に聞きほれたロバが、「あんなにいい声にあれたらいいな。」と、おもいました。
そこで、こおろぎ達に、「こおろぎさん、あなたがたのように素晴しい声が出せるようになるには、いったい何をたべたらいいのですか。」と、たずねました。
こおろぎは、ちょっと考えていましたが、「そうですね、私達食べるものといえば、露ぐらいしかありませんね。」と答えました。
それからというものは、ろばは露ばかり吸って、ほかのものは何を口をしませんでした。
それで、とうとう飢え死にをしてしまったということです。
名詞:ろば(驢馬) こおろぎ(蟋蟀)
露(つゆ) 飢え死に(うえじに)=餓死(がし)
注解:。。。に聞き惚れた:对。。。听得入迷。
“。。。たらいいな。”:通常是用于自言自语或心中暗想。(彼と結婚できたらいいな。ふうふう)
。。。ようになる:变得。。。(通常连接于动词基本型或可能态后表示转变过程)
动词基本型+には。。: 为了。。。就要。。。(お金を儲けるには頭を使わなければなりません。)
。。。といえば。。。:提起,说道。。。(日本の料理屋といえばこの辺りにはここしかありません。)
それからというものは、:在那以后怎么样了呢。。(在讲故事或讲一件事的经过时常用的插入语。)
。。。ということです。:据说。。。
驴和蟋蟀
在一个月光皎洁的秋天的晚上,蟋蟀们正在一起放声歌唱。有一匹驴子对蟋蟀们的歌声听得入了迷,心想:“如果我也能有那么好的歌声该多好啊。”
于是就问蟋蟀们道:“蟋蟀先生,究竟要吃些什么东西才能发出像你们那样动听的声音呢?
蟋蟀稍微想了一下回答说:“怎么说呢,要说我们的食物的话嘛,只有露水了。”
从那以后,驴子每天只吸露水,其他东西完全不沾口。
据说,驴子最后终于因此而饿死了。