僕らの帰り道には桜並木があります。その中を僕らは歩いていました。
地理ゆく桜は僕たち二人の間をするりと滑りぬけて飛んでいきます。まるで隣り合う僕たちに存在する近くて違い距離を強調する動きのように思えました。
隣を歩く彼女とはその数分前まで昨日見たテレビの話をしていました。その話が終わった後の沈黙……その沈黙を破ったのは僕でした。……そして彼これまでの「ただの幼馴染」という関係を破ったのも僕からでした。
―「好き」という言葉がこれほど重い言葉なんて始めて知りました。
彼女は少しの間の後、はにかんだ笑顔を浮かべて「私も好きだよ」と言ってくれました。
その日から僕たちの関係は変化を遂げました。幼馴染から恋人へと。その変化は僕にとってとても嬉しいものでした。恋人として彼女の傍に居られたのは彼女の人生にとってほんの一時のことだったかもしれないけど、それでも僕にとってはたまらない幸せでした。
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回家的路旁种了很多樱花树。我们每天都从樱花树下走过。
缤纷而下的樱花在我们的周围翩翩起舞,似乎在暗示我们之间若即若离的关系。
她走在我旁边,我们谈论着昨天看过的一个电视剧。那个话题结束之后,我们沉默了……打破沉默的是我。并且,我下决心就在那一刻打破我们之间的仅仅是“发小”的关系。
——那一刻才明白“我喜欢你”这句话的分量。
停了一会儿,她微笑着对我说:“我也喜欢你。”
那天过后,我们的关系就变了。从小时候的玩伴变成了恋人。这让我很开心。做我的恋人待在我身边对她来说也许只是人生的一小段,但对我来说,却是莫大的幸福。