広瀬春子という少女のことが僕は大好きでした。
春子は可愛らしい少女でした。美人というのとは少し違いますが、くるくるとした大きな瞳を持つ愛らしい顔立ちは可愛い部類に入っていると僕は思っていました。
彼女とは幼い頃からいつも一緒に居ました。いわゆる幼馴染という奴です。気がつけば幼稚園から高校という10年以上の月日を彼女とともに過ごしていました。
僕は、ずっと彼女のことが好きでした。人の事を思いやることが出来る優しいところも、ふんわりと花が咲くような笑顔も、透き通るように綺麗な声も……全部大好きでした。
いつから彼女が特別な存在に思えるようになったのか、それは定めではないんです。だけど、気がつくと彼女のことばかり気になって、何も自分の事が手に付かなかった。彼女が視界に入るだけで胸の鼓動が激しくなった。それがすべてでした。
彼女に自分の思いを告げたのは春の終わりのことでした。なんでその頃自分の思いを告げたのか定かではありませんが、もうこのどんどん膨らむ彼女への思慕を胸にしまっておくことに耐えられなくなったに違いありません。
春子と僕は同じ弓道部に入っていました。僕たちの家の方面の人間は誰も居なかったので、部活が終わると必然的に一緒に帰るという、僕にとってはラッキーな習慣が続いていました。
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我喜欢一个叫广濑春子的女生。她是一个特别可爱的少女。虽说不是美女,但是眼睛大大的,眼珠黑黑的,五官很讨人喜欢,是属于那种可爱型的女孩儿。
和她在幼儿园的时候就认识了,可以说是青梅竹马。算起来,自幼儿园到高中跟她在一起已经十多年了。
我一直很喜欢她。她水一样温柔善良的性格,她花开般恬静柔美的微笑,她风铃般清脆悦耳的声音……她所有的一切我都喜欢。
已记不清何时起她在我心中占据了无可替代的位置。当自已意识到的时候,她已占据了我全部的心,她就是我的全部。只要她一出现,我的心就怦怦直跳,周围的一切都已渐渐远去,仿佛整个世界就只有她。
向她告白时在春天快要结束的时候。倒也不是特意选在这个时候,只是感觉那时对她的爱已经无法掩饰,藏在心中压得我透不过气来。
我和她都选了剑道部。跟我家住同一个方向的同学只有她一个人,所以每次结束后当然我们便自然而然地一起回家。这对我来说是特别幸运的一件事情。