和尚さんは男を部屋に通して、話を聞く事にしました。「して、話したい事とは?」
和尚带男子进了屋,决定听他讲讲要说什么。“那么,你想说的事是?”
「はい。わたしは和尚さまのお寺の池でうまれて、なに不自由なく育てていただいたヒキガエルでございます。それが昨年の大洪水で川へ流され、この近くの浜辺に泳ぎつきました。今は隣村の、ある沼におります。一度、これまでお世話になったお礼がしたいと思っておりましたが、なにせ伊豆のお寺までは遠すぎてどうにもなりません。それが今晩、和尚さまがこちらへお泊まりになるとお聞きして、こうしておうかがいしたわけです。これは、わたしのほんの志(こころざし)です。お礼のしるしとして、どうぞお納めください」
“是。我是师父您所在寺庙的池子里出生的,自由成长的蟾蜍。去年因为大洪水冲到河里,游到了这附近的海滨。现在呆在隔壁村子里的某个池塘里。到现在为止,承蒙关照非常感谢,可是无论怎么说,到伊豆的寺庙都太远了,怎么都没办法。听说今晚师父您会来这里住宿,所以特地来拜访。这是我真正的意愿。作为回报,请您收下这个吧。”
男はそう言うと風呂敷包みの中から麻の袈裟衣(けさごろも)を取り出し、うやうやしく和尚さんに差し出しました。
男子这样说着,就从包袱里拿出麻布袈裟衣,恭恭敬敬地交给和尚。
和尚さんが手にとって確かめると、今まで見た事がないほど立派な物です。「おお、これは素晴らしい」和尚さんは喜んで、袈裟衣を受け取りました。
和尚拿到手上一看,发现是前所未见的好东西。“噢噢,这太棒了。”和尚大喜,就收下了袈裟衣。
その後、和尚さんはヒキガエルからおくられた袈裟衣をお寺の宝物として、とても大切にしたという事です。
从那之后,和尚就把蟾蜍送的袈裟衣作为寺庙的宝贝,非常珍视。
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日本民间故事
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