今年は歌人斎藤茂吉の生誕130年にあたり、きょうが誕生の日になる。茂吉をよく知らなくても、教科書にも載るこの一首は多くがご存じだろう。〈のど赤き玄鳥(つばくらめ)ふたつ屋梁(はり)にゐて足乳根(たらちね)の母は死にたまふなり〉。その名を一躍高めた絶唱である
▼郷里の山形で生母は5月に死去した。早苗のそよぐ田をツバメが飛び交うころだ。昔は当たり前のように家々に巣をかけていた。しかし今、天上の歌人は心配かもしれない。都会ばかりでなく田園でも、スマートな燕尾服(えんびふく)姿が減っているらしい
▼他生活在故乡山形县的母亲于5月离世。此时正值秧苗在农田中迎风摇曳、群燕飞舞的季节。以前燕子在家家户户筑巢是司空见惯的事情,但如今恐怕要让天上的诗人担心了。不仅是城市,就连农间也很少看见燕子那一身燕尾服装扮的潇洒身姿。
▼最近ツバメを見ましたか――と日本野鳥の会が呼びかけている。全国から情報を募って実態を調べるのだという。農地の衰退や巣作りに適した家屋が減るなど、近年の受難は想像がつく。だが詳しいことはわかっていない
▼日本野鸟协会向民众呼吁---你最近看见过燕子吗?听说该协会正面向全国征集信息并将对实际情况开展调查。农田退化加上适合筑巢的房屋减少等现象让我们可以想象燕子们近年来所遭受的苦难。但是,详细情况还不清楚。
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