▼白樺派の詩人だった千家元麿(せんげもとまろ)の「三人の親子」という一編がふと浮かぶ。大晦日(おおみそか)の晩、母子3人が往来から、ガラス戸の中の餅をじっと眺めている。10分ばかり立ち尽くして、買わずにそっと歩み去る。そんな詩だ。
此情此景不禁让人想起白桦派诗人千家元麻吕的一篇《母子三人》。讲的是,除夕之夜,母子三人在大街上徘徊,紧紧地盯着橱窗里的年糕。站了足足十分钟,最后还是什么都没买就离开了。
▼人は誰も見ていなかったが、〈神だけはきつとそれを御覧(ごらん)になつたらう〉と詩は続く。店のウインドーにせよ家々の窓にせよ、ガラスの向こうの華やぎや幸せが、胸にしみ入る時節でもある。
接下来的诗中写道,大家都没看到这一幕,但是“上帝一定把这一切看在了眼中”。这时无论是商店的橱窗,还是家家户户的窗户,玻璃窗内的热闹与幸福沁入到每个人的心中。
▼天気予報は寒波を告げて、各地でホワイトクリスマスの光景が広がるという。しかし聖夜の団欒(だんらん)も、たしかな暮らしがあってこそ。広がる格差、進まぬ復興――。神ならぬ政治は、しかと「御覧」になっているであろうか。
天气预报提醒人们注意寒流的侵袭,各地到处都充满着白色圣诞节的气息。然而只有圣诞夜全家团圆才是真正的圣诞节。越来越大的差距,毫无进展的复兴。这非神的政治,你清清楚楚地看到了吗?
上一页 [1] [2] 尾页