俳人の沢木欣一さんに、「ひきがへるバベルバブルと鳴き合へり」という句があった。一読して、旧約聖書の「バベルの塔」を思い浮かべる方も多かろう。天に達する塔を建てようとした人間の傲慢(ごうまん)に神は怒ったという
俳句诗人沢木欣一写有这样的句子:“蟾蜍同把二者唱/巴别和泡沫儿”。读了之后,很多人一定会联想到《圣经?旧约》的“巴别塔”吧。据说,人类想要修建一座通天塔,这一自以为是的行为冒犯了上帝。
思えばバブルもまた、株価や地価は天の高みまで上がりつづけるだろう、という慢心が兆したとき、あたかも市場が激怒したかのように破裂する。経済学者のような風貌(ふうぼう)をしたヒキガエルもいるらしい
细想一下,经济泡沫亦然,当人们出现骄傲自满的苗头,认为股价和地价能持续上升到天价时,市场仿佛被激怒了,泡沫就会破灭。似乎也有这样的蟾蜍,它具有经济学家般的风范.
世界的な株安の連鎖が止まらず、東京市場はきのうも続落した。昨年1年間で株価が2倍以上に高騰しつつも企業実態との差に、かねて「バブルの様相」が指摘されていた上海市場の急落が発端である
世界性的股价连锁回落尚未停止,东京股市昨天继续下跌。那是起因于中国沪市的指数暴跌,沪市去年一年内股价上涨2倍以上,而与企业实际业绩却有很大差距,老早就被指出是“泡沫现象”。
金余りだ、新興国ブームだ、と浮かれるあまり、知らず知らず、投資先の企業や地域に対する目配りが甘くなっていませんか? 市場がエヘンとひとつ、警戒信号の咳(せき)払いをしてみせたのかも知れない
余款多多,新兴国炒股热……兴致勃勃之余,不知不觉地,对要投资的企业以及地域的关注是不是就松懈了呢?也许这是市场“嗯哼”地咳嗽一声,发出警戒的信号吧。
中国が震源地となった初めての世界同時株安である。これからも世界経済のなかで成長と波乱の主役を演じていくことになる。カエルの鳴き声に耳をすますことを忘れまい
这是首次以中国为震源波及的全球股市同时下挫。今后,中国仍将在世界经济当中扮演着成长和波动的主角。但切勿忘记倾听“蟾蜍同把二者唱”。
「ひきがへる」は夏の季語で、引用の時候違いは暖冬に免じてお見逃し願おう。「バベルバブル」の戒めは四季を問わないさ…。学者風のヒキガエル氏もそう言ってくださるに違いない。
“蟾蜍”是俳句的夏季用语,看在“暖冬”的份上,请对我引用此句的不合时令忽略不看。“巴别和泡沫儿”之警戒却是四季皆宜呢……。学者风范的蟾蜍先生一定也会如是说的。