日:こんにちは。さっそくですが、今日は労務輸出の件について相談したいと思いますが、よろしくお願いいたします。
中:お話しでは、コンピューターのプログラマーが必要だそうですが、その条件を聞かせてくださいませんか。
日:はい。コンピューターのプログラマーですから、まずコンピューターの知識がないといけないのですね。
中:もう少し詳しく話していただけませんか。
日:はい。コンピューター専攻の方が一番いいわけですが、二年間以上コンピューター操作の経験のある方(かた)でも結構です。
中:わかりました。ところで、言葉の能力について何か特別な要求がありますか。
日:もちろんあります。英語、または日本語が分からなければいけませんね。
中:英語と日本語とでは、どちらが優先ですか。
日:英語も日本語も分かるのが一番理想的ですが、やはり日本語のできるほうが優先的だと思います。
中:なるほど。日本の会社で仕事をするのですからね。
日:年齢につきましては、若いほうがいいのですが、20代前後がよろしいと思います。
中:わかりました。それから、医療保険や住宅、給料などについてお伺いしたいのですが。
日:会社には単身赴任の社員専用の寮(宿舍)がありますから、その寮での宿泊が普通ですが、場合によっては、下宿(げしゅく,借住民宿))するところもあるかと思います。
中:今回は初めての労務輸出ですし、行かせる者も20代前後の若者ですから、できるだけ会社の寮にとめてくださるようにご配慮ください。
日:できるだけご希望通りにいたします。
中:ぜひお願いします。
日:それから、給料のことですが、最初の一年は月給××万円ですが、二年目からは仕事ぶりによって日本人社員と同じく昇給できます。
中:お国ではいま、ほとんど週休二日制(ふつかせい)をとっているようですが。
日:そのとおりです。ほとんどの会社が一日8時間労働で、週休二日ですから、あわせて週に40時間ぐらいの労働です。
中:わかりました。それから、医療保険のことですが、日本人社員と同じですか。
日:そうです。一応医療保険に入らなければならないのです。
中:いろいろと説明してくださいまして、ありがとうございました。
日:どういたしまして。次は、手数料のことですが、一時払いで、一人あたり××万円にいたすつもりですが、如何でしょう。
中:日本語養成のための費用も中に入っているのですか。
日:はい、そうです。
中:承知しました。
日:ほかに、何か問題はございませんか。
中:いいえ、別に。
日:それでは、こちらで契約書を用意しておきますから、月曜日の午前九時にサインにいらしてください。
中:では、月曜ににサインにまいります。