(1)仕事で訳すとはどういうことか。
(1)什么叫“翻译工作”。
•仕事で訳すとは、「商品として訳す」ということ。お客様のために訳すこと。自分の満足のためではない。
•訳語、文体、納期など、お客様の要望に応えるのは当然のこと。お客様の期待を(どこか1カ所でもいいので)上回るのがプロ。
•翻訳者が英語ができるのは当たり前。その技術を買ってくれるお客様にむしろ感謝すること。間違っても「私は英語が出来ますから」とすましていてはならない。
•訳文には極力、自分の個性を加えない。翻訳とは自己消去である。常に全力で訳すこと。ベテランも常に全力を出しているが、そう見えないだけ。
•作为工作去翻译,就是指“将内容作为商品去翻译”,为了客人而翻译,并非是为了自我满足。
•在译词、文体、交稿期等方面满足客户的要求是理所当然的。专业译者能做到超过客人的期望值(哪怕是一个地方也好)。
•译者会英语是理所当然的(本文对象为英日译者),甚至要感谢购买这项技能的客人。就算犯了错误也不要用一句“我会英语的”来搪塞过去。
•对译文要做到尽心尽力,不要掺杂自己的个性。翻译是一个自我隐藏的工作,要保持全力以赴的状态。就连高手亦是如此,只是你看不出而已。
(2)良い道具をそろえること。
(2)备齐优秀的工具。
•まずはとにかく良い辞書を。良い辞書を使うだけで訳質が上がる。最初の数年は初期投資の時期と割り切り、辞書代だけはケチらないこと。
•首先一定要有一本好的辞典,只有这样才能提高译文质量。要有把刚开始几年作为初期投资的觉悟,唯独在辞典上不能省钱。
•その他の便利な道具
•其他方便的工具
キッチンタイマー:カウントアップとカウントダウンの両方ができるもの。1時間あたりの訳出スピードを測るために使う。
30cmの物差し:原文がハードコピー(=紙)の場合、今読んでいる場所から視線がさまよわないように使う。推敲時にも有効。
定时器:兼具计时和倒计时功能的定时器。可以用来测算每小时的翻译速度。
30cm的尺子:原文为印刷品(=纸)的情况下,这种尺子可以用来防止视线游离。在推敲时用也颇有效果。
(3)食べ物とパフォーマンスの関係。
(3)食物与演绎的关系。
•翻訳は脳をものすごく使う作業。
ブ ドウ糖の補給を上手に行うべし。チョコレートand炭水化物、チョコレートand/orキャラメル、コーヒーand/orドーナツの組み合わせは最強 (笑)。甘い炭水化物は脳にダイレクトに効きます。ただし一気に摂りすぎると集中力が切れたときの崩壊ぶりも激しいため、ペース配分が重要。
•翻译是高度用脑的工作。
译者应该巧补葡萄糖。巧克力与碳水化合物、巧克力与/或牛奶糖、咖啡与/或甜甜圈是最强的组合(笑)。甜碳水化合物能给大脑最直接的补给。但若一次摄入过多,一旦注意力涣散了就会一发不可收拾,因此节奏分配很重要。
•ランチは腹五分目に。お腹いっぱい食べると眠くなり、午後が使い物にならなくなる。その分、夕食は体にいいものを食べましょう。
•午饭做到五分饱。因为饱腹感容易让人犯困,下午就白白浪费了。相应的,晚饭吃些对身体有益的食物吧。
(4)1周目の訳の作り方。
(4)初稿处理方法。
• 文章の全体構成を頭に入れた上で、訳しやすいところから訳す。必ずしも冒頭から訳す必要はない。特に、タイトルやサマリーは本文の後に作業したほうが、適 切な訳ができる。同様に、文中、ある程度調べてもわからない箇所は、ハイライトをかけるなどして保留して先に進む。後の内容から、先の部分の意味が分かる 場合も少なくない。
•在了解文章通篇构成的基础上,从较容易的地方开始下手,没有必要非得从开头开始翻译。特别是标题及摘要部分,若放在正文之后去处理能做出较好的诠释。同样的,文中那些经过一定程度的查阅仍无法理解的地方,可以先加以标注后继续翻译。很多时候你会发现后面的译文能帮你理解前面的内容。
•一括変換機能をうまく活用して、同じ表現には同じ訳語をあてる。
•1周目の訳は、可能な限り文法的に正しい解釈に基づいて行う。ここで適当に訳していると、推敲が単なる改悪になってしまう。
•1周目の訳は、深く集中して、表面的な言葉の奥にある書き手の意図に寄り添うこと(抽象的ですが)。
•灵活使用统一替换功能,相同的表达套用相同的译词。
•初稿尽可能在正确理解语法的基础上进行。如果在这一步马虎了,推敲的时候只会越改越糟。
•在初稿阶段,译者需要高度集中精神,贴近语言表象背后的作者意图(这说起来有些抽象)。
(5)推敲の仕方。
(5)推敲的方法。
•推敲は、1周目の訳とは一転して、読者の目線に立って行う。
•推敲は、可能な限りテーマを決めて行うとよい。
例:「日本語の流れは自然か」「訳抜けはないか」
推敲のテーマがぶれると、推敲が節穴状態になってしまう。
•推敲有异于初译,要站在读者的角度去进行。
•推敲时尽量定主题进行。
例:“日语思路是否流畅”、“有无漏译”
主题要是偏了,推敲时就会变得很盲目。
•推敲の段階で「日本語の流れ」に集中するには、1周目で「文法的に正しい解釈」に集中する必要がある。間違った解釈に基づいて日本語をいじり回し、単なる改悪にならないように。
•要想在这一阶段专注于审视“日语思路”,在初译时就有必要集中精力以避免在语法上出错。在误译的基础上推敲日语只会越改越糟,初译时要对此加以留心。
•1周目の訳と推敲の間に、少しでも長く時間を置く。できれば一晩、無理ならお昼休みや甘い物休憩などをはさむ。5分しか寝かせられない場合も、とにかく席を立って体を動かし、頭をリフレッシュするとよい。
•在初译与推敲之间尽量留出稍长一段时间。一个晚上最好,实在不行的话相隔一个午休或者甜点小憩时间亦可。就算只能空出5分钟的时间,也要先离开位子活动下筋骨,刺激大脑重新振作精神。
(6)いい訳語が浮かんでこないとき。
(6)文思枯竭时。
•「英語がわからない人にこの内容を説明するには」と考え、パソコンの前で自問自答する。
•それでもだめなら、席を立って体を動かす。
•別のことをしている時に、ぱっと訳語が思い浮かぶ時がある。
•水のある場所はマイナスイオンが出ているので、訳語がひらめきやすいらしい。ただし、具体的な場所をここで挙げるのは控えます(笑)。
•思考下“如何向不懂英语的人解释这个内容”,然后在电脑前自问自答。
•还是不行的话,离开位子活动下筋骨。
•有时候译词会在你做别的事情时突然跳出来。
•据说有水的地方会有负离子产生,有益于灵感迸发。不过具体场所我就不在这举例了(笑)。