チャールトン・ヘストンといえば、映画「ベン・ハー」などに主演した米国の名優だ。その人がライフル銃を頭上にかかげて「死んでも銃を放さない」と獅子吼(ししく)する姿をご記憶の人もあろう。映画の話ではない。筆者が在米していた頃、彼は全米ライフル協会の会長だった
查尔顿・霍斯顿(Charlton Heston),美国著名电影演员,主演过“宾虚(Ben-Hur)”等影片。恐怕一定还有人记得他那将来福枪搁在头顶上怒吼道“死也不会放下手中抢”的身影。这并不是一个电影故事,在笔者逗留于美国期间,他是全美来福枪协会的会长。
10年前、西部のアリゾナ州で大学生が教員ら3人を射殺する事件があった。すると協会は、ショックに滅入るその町であえて集会を開き、銃の擁護を力説した
10年前,西部的亚利桑那州(Arizona)发生了大学生枪击3名教员的事件,没想到协会居然在因震惊而沮丧的该城市举行了集会,并极力主张拥有枪支。
「車が歩行者に突っ込む事故が起きても、自動車愛好家の集会は中止されない」と協会幹部は語ったものだ。筋金入りの右派の圧力団体だが、今度ばかりは、少しは考え直したかと思っていた
协会的干部门说,“即便是发生了汽车撞行人的事故,也不能终止汽车爱好者们的集会”。尽管这是一个强而有力的右派团体并能够影响政府的决策,可这一次,不知能否改变一下自己想法。
東部のコネティカット州で児童ら26人が射殺された事件に全米が沈む。 さすがに協会も「意味のある貢献をする」としおらしかった。だが一昨日、規制よりも「すべての学校に武装警察官を配置すべきだ」と提言した。「銃を持つ悪 い奴を止められるのは、銃を持った良(い)い奴しかいない」という理屈らしい
东部的康涅狄格州发生的枪杀儿童等26人的事件使全美陷入了沉默。如此强横的协会也显得没了底气,认为“这将是一次有意义的贡献”。然而,就在前天又提议说,“应该在所有学校配置武装警察”而不是限制枪支。并强调说,“之所以不能阻止持枪坏蛋的暴行,那是因为没有持枪的好人。”
米国では銃を「平等をもたらすもの」とも呼ぶ。相手が何者でも銃を持てば対等になる、という考えに根ざしている。いきおい「撃たれる前に撃つ権利がある」となり、社会不安が募るたびに人々は銃を買って身構える
在美国,人们认为枪支可以“带来平等”。无论对手是谁,只要你拿起了枪,双方就对等了。这就是这种思想的根源。极力主张“拥有遭受打击之前进行打击的权力”,因此,每当社会不安发生时,人们就买枪防身。
その数は膨張を続け、いまや2億丁とも3億丁ともされる銃が市中に出回る。わが子を愛撫する手で銃をなでる父母もあろう。ぞくりとするような横顔を、あの国は時おりのぞかせる。
这个数量不断膨胀,如今已经估计有2亿,或许是3亿支充斥于城市。恐怕有的父母那双爱抚自己孩子的手同时也在抚摸着枪支。在那个国度,不时地可以看到人们因震惊而抽搐的侧脸。