親族名詞に所属先を
われわれが「お父さんはお元気」というところ、中国語では「あなたのお父さんはお元気」(你爸爸好吗)という。「あなたの」は日本語ではしばしば省略されるが、中国語では家族以外の人との会話では親族名称の所属先(“你”“我”“他;她”)を入れることが多い。このほか、人間関係を表す名詞(“朋友”“同事”“老师”)などについても同様の現象が見られる。
例:母は会社員である。/我妈妈是公司职员。
お嬢さんはいくつですか。/你女儿多大了?
ご両親はお元気ですか。/你父母都好吗?
王さんは妻と実家に帰った。/小王跟他妻子回老家了。
従妹いとこは来年中国に留学に行きます。/我表妹明年去中国留学。
先生は大学を出たばかりです。/我们老师今年刚大学毕业。
★用例集
例:上司は愛社精神にあふれている。/我的上司把公司看得比什么都重。
友人は経済的理由で留学をあきらめた。/我的朋友因经济上的原因打消了留学的念头。
伯父は両親の意に背いて伯母と結婚した。/我伯父违背父母的意愿跟我伯母结了婚。
娘は1人で上海へ行くと言い張っている。/我女儿坚持要一个人去上海。
ひとり息子の死は両親にとって大きな痛手であった。/独子的死使他父母受到沉重的打击。
私の目の色は母からの遺伝です。/我眼睛的颜色是从我妈妈那儿遗传来的。
お父さまはいらっしゃいますか。/您父亲在吗?
妻は前夫の子を2人産んでいる。/我妻子和她前夫之间有两个孩子。
お母さまから伺いましたが、中国に留学するそうですね。/听你妈妈说你要去中国留学。
あの子の後ろ姿は母親によく似ている。/那个孩子的背影很像她母亲。
体育の先生は柔道四段の腕前だ。/我们的体育老师有柔道四段的水平。