俳優、生田斗真(27)と女優、吉高由里子(23)が21日、都内で行われたW主演映画「僕等がいた 後篇」の初日舞台あいさつに出席した。先月公開の「前篇」と合わせて興収50億円が見込める好調なスタートを切り、三木孝浩監督(37)が2人に感謝の思いを伝える手紙をサプライズ披露。吉高は「マスコミに『吉高、手紙で泣く』と書かれたら悔しい!」と涙をグッとこらえた。
生田と吉高、三木監督は東京 TOHOシネマズ六本木ヒルズでの舞台あいさつに登場。3月17日公開の「前篇」が興収20億円突破で好調を持続しており、表情は明るい。2部作の映画で前篇がロードショー中に後篇も同時公開されるのは、日本映画では初めてだ。「後篇もついてきてくださいね~」と吉高はゴキゲン。生田は撮影中のエピソードで「人生で初めてお肌のトラブルに悩まされた」と明かすと、「ショックでセリフも言えない感じになってた」と吉高が暴露。息の合ったところをみせた。
舞台あいさつの終盤、三木監督が2人にあてた手紙を自ら朗読した。生田には「自分より相手や周りを気遣う、思いやりの人。何度も生田くんに助けられた」と感謝。吉高には「生身の感情をさらけ出す演技が、役に命を吹き込んでくれた」と女優魂をたたえた。そして「優しさとひたむきさにあふれた2人と一緒にこの映画を作れたことを、心から幸せに思います。あの時、あの場所に僕等がいたという思い出は、一生の宝物です」。約1400字に及ぶ手紙を結ぶと、2人とガッチリ抱き合った。
映画の初日舞台あいさつで監督が主演者あてに手紙を朗読する演出は多く、昨年の例では篠原涼子(38)や岡田将生(22)らが涙を見せた。生田は「いろいろなことを思い出しました…ヤバイ! このまましゃべってたら泣きそうだ」と声を震わせながらも、涙はグッと我慢。吉高も「クランクインの時も手紙をもらって」と明かすと、「あー」と涙をこらえるように天井を見上げた。「悔しいじゃないですか、マスコミさんの前で泣くの。『吉高、手紙で泣く』とか書かれて…」とギリギリセーフ。それでも「後で監督の前で素直になります」と付け加え、会場は笑いとともに温かい空気に包まれた。