人に反論するとき、どう言いますか?
基礎編
自宅の和室で。
アンナ:ただいま。
しゅうとめ:あ、お帰りなさい。アンナさん、ちょっとちょっと。
アンナ:はい。
しゅうとめ:あのね、あたしの積み立てでね、サラの七五三用に買おうと思ってね。友達のリサイクルシュップでいいのが出てたから二枚借りてきちゃった。
アンナ:えーっ!サラ、まだ4歳ですけど。
しゅうとめ:いいじゃない。ちょっと気が早いけど。
セットで2万円ですって。どっちがいい?
アンナ:ええ、でもちょっとぜいたくすぎるんじゃないですか?
1回きりですし。
しゅうとめ:いいじゃない。楽しみなのよ、あたし。サラの七五三。
重要表現
(1)ええ、でもちょっとぜいたくすぎるんじゃないですか?
(2)1回きりですし。
(1)「ええ、でもちょっと~んじゃないですか?」は反論するとき、まず相手の言ったことを受け止めてから、相手に対する反論を、遠慮しながら柔らかく伝える言い方です。「ぜいたくすぎる」{「ぜいたく」+「すぎる」(過度を表す)}は、適切ではないほどたくさんお金を使うことです。
(2)「~ですし」の「し」は、(1)で示した反論に他の理由を加えるときの表現です。「1回きり」は「一回だけ」の意味です。
ポイント
目上の人や関係の遠い人にもっと丁寧に反論するときの表現を覚えましょう。
応用編
自治会で。秋祭りの打ち上げの相談。
(第19回応用編の話の続き)
自治会の人(山本):じゃあ、祭りはこれでよし、と。
打ち上げはどうしようか。
自治会の人(太田):カラオケボックスはどう?
山本さん、歌うまいから。
山本:いやあ、それほどでも…。
それより駅前のホテルのバイキングなんかどうかな?
アンナ:そうですね。ただ、少しお金がかかりすぎるように思いますが...。
山本:いや、けっこう得ですよ。飲み物込みで5千円ですよ。
アンナ:はあ…、そうですね…。ただ、貸切にはできないでしょうから、ほかのお客さんと相席になったりしないでしょうか。
山本:そうかもしれないなあ。
重要表現
(1)そうですね。
(2)ただ、少しお金がかかりすぎるようにおもいますが…。
(1)相手の言ったことを受け入れる返答です。反論する前にこの返答をすると、攻撃的に聞こえません。
(2)「ただ」は目上の人や関係の遠い人に反論するときに「でも」の代わりに使います。「少し~ように思いますが…」は柔らかく丁寧に反論する言い方です。
「お金がかかりすぎる」{「お金がかかり」(「お金がかかる」のマス形「お金がかかります」からマスを取った形)+「すぎる」(過度を表す)}は、予想よりたくさんお金を使うことです。
コラム
「色のイメージ」
日本では、赤と白の組み合わせはお祝いの色、黒と白の組み合わせは葬式の色とされていますが、それぞれの色を一つずつ見ると、違ったイメージが見えてきます。
「赤」は日本では太陽の色で、女性を表します。トイレを表す図でも女性用は赤が使われます。最近少し変わってきましたが、小学生のランドセルも女の子が赤を持つことが多いです。また、表現の中で使われる「赤」は「完全な」という意味をもちます。たとえば、「真っ赤な嘘」は「完全な嘘」のことで、「赤の他人」は「完全な他人」のことです。
「白」は純粋で汚れがないことを表します。そのため、神社や寺に仕える人の着るものや花嫁の着るものは白が選ばれます。表現で、もう一度最初戻ることを「白紙に戻る」と言うのも同じイメージです。また、白には「選ばれる」という意味のあります。例えば、相撲で勝つことを「白星」と言います。複数の人の中から選ばれ、何かの候補になることを「白羽の矢が立つ」とも言います。
「黒」は悪い意味と良い意味の両方のイメージがあります。相撲で負けることを「黒星」と言い、見えないところで権力を握る人のことを「黒幕」と言います。一方、黒にも「選ばれる」という意味があり、柔道で段をとった人のことを「黒帯」と言います。
(责任编辑:何佩琦)
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