苛苛(いらいら)(副 自サ)①
映る(うつる)(自五)②
痛む(いたむ)(自五)②
トースト(名)①
朝刊(ちょうかん)(名)〇
それなのに(接)③
ゴルフ(名)①
契約(けいやく)(名)〇
事務所(じむしょ)(名)②
部長(ぶちょう)(名)〇①
代理(だいり)(名 他サ)〇
中小企業(ちゅうしょうきぎょう)(名)⑤
セミナー(名)③
ネオン(名)①
商売(しょうばい)(名 自他サ)①
潤滑油(じゅんかつゆ)(名)④
諦める(あきらめる)(他一)④
拾う(ひろう)(他五)〇
一戸建て(いっこだて)(名)③
公団住宅(こうだんじゅうたく)(名)⑤
社宅(しゃたく)(名)〇
宝くじ(たからくじ)(名)③④
茶漬け(ちゃづけ)(名)〇
啜る(すする)(他五)〇
本文:
(一)
知人の会話。電車のフラットホームで出会った男女。Aは男、Bは女。
A それ、何の雑誌ですか。
B あ、これ、料理の雑誌です。
A おいしそうな料理の写真がたくさんのっていますね。
B ええ、きれいでしょう?
A 十一月の料理——え、まだ九月の終わりじゃありませんか。
B そうですね。でも、雑誌ってみんな早く出ますからね。
A それにしても、ちょっと早すぎますね。
B そうですね。
A あまり早いと、実際と合わないじゃないでしょうか。
B そうですね。おしゃれの記事なんか、変に感じることありますよ。
A たとえば?
B 少し涼しくなったと思うころ、毛皮のコートの写真がのっていたり。
A なんだか宣伝にせき立てられてるみたいですね。
B ええ、テレビのコマーシャルもそうですものね。
A そうそう、お母さんが小さい子供に言う言葉で、一番よく使うの、何だと思いますか。
B さあ……
A 「早く」だそうです。
B そういえば、母親ってよく小さい子供に「早く早く」って言いますね。
A ぼくも子供のころよく言われたと思いますよ。
B わたしたち、子供のころからせき立てられるのになれてるのかも知れませんね。
A そうですね。あ、電車が来ました。
B いまにアナウンスがありますよ、「お早くお乗り下さい」って。
A そうですね。急ぎましょう。
(二)
夫婦の会話。それぞれ新聞を読んでいる。
妻:あら、これ、見て。
夫:なに。
妻:これ、これ。
夫:この冬の暖房器具、お買い得……。
妻:ええ。
夫:まだ涼しくなったばかりじゃないか。
妻:でも、もういろんな冬のもの宣伝してるわ。テレビなんもっと前からよ。
夫:冬はまだまだ先だよ。
妻:まだ早いからといって、買って損をするわけじゃないでしょ。くさる物じゃないんですもの。
夫:そりゃそうだけど、あとになったら、もっと安くなるかも知れないよ。
妻:安くなるかも知れないけど、いい物がなくなってしまうかも知れないわ。
夫:この前もそう言ってワンピース買ってあとで安くなったといってがっかりしてたじゃないか。
妻:あれは例外よ。
夫:とにかく、宣伝にのせられるのは損だよ。もう少し待とうよ。
妻:急に寒くなったらどうするの。
夫:そのときはがまんするさ。
妻:そう。じゃ、厚いセーターでも買っておこうかしら。
夫:ぼくもほしいな。
妻:いえ、我慢強い人はいらないでしょ。
[1] [2] [3] 下一页 尾页