むかしむかし、あるところに、ともて利口な男の人がいました。
很久很久以前,某个地方有个很伶牙俐齿的男人。
その男が何でもも売っている大きな店に行き、並んでいる品物を手に取ってはながめるのですが、少しも買う様子がありません。
那个男子去了一个无所不卖的大商店,拿起排放着的物品,但是只是看,却丝毫没有要买的样子。
それを見ていた店の主人が、我慢出来ずに言いました。「お客さま。何か気に入った物がありますか?たくさん買って頂けたら、うんとおまけしますよ」
看到这一幕的店主忍无可忍,说道「客人,有什么中意的东西吗?如果买的多的话,就会免费赠送给您很多赠品哦」。
それを聞いた男は、『ひっかかったな』と言う顔で、ニヤリと笑いました。
听到这句话的男子,似乎是在说『中计了』一样,抿嘴一笑。
「おまけとは、それはありがたい。では、このわらぞうりを十足買ったら、一足ぐらいおまけしてくれるかね?」
「有免费赠品的话那真是太好了。那么,我买十双这种稻草鞋的话,是不是能免费送我一双呢?」
「いいですとも。十足も買って頂けるのでしたら、一足ぐらいおまけしましょう」
「当然可以啦。如果您买十双的话,那就送您一双。」
「うそじゃないな?」
「不是骗人的吧?」
「もちろん。うそなんか言いません。」
「当然不是啦。怎么会是骗人的呢。」
男はわらぞうりを一足つかむと、今度はざるの置いてある所へ行きました。
男子抓了一双稻草鞋后,向摆放着篓筐的地方走去。
「このざるも十個買ったら、一個おまけしてくれるかね?」
「买十个篓筐的话,是不是也能免费送我一个呢?」
「はい。十個も買って頂けるなら、一つはおまけしましょう。」
「是的。买十个的话,就能送你一个。」
男の人はざるを一つつかむと、その中へわらぞうりを入れました。
男子拿了一个篓筐后,把稻草鞋放入篓筐中。
それから今度は、茶わんの並んでいるところへ行きました。
这次,他又向放着茶碗的地方走去。
「この茶わんも十個買えば、一つはおまけしてくれるかね?」
「买十个茶碗的话,是不是也能送我一个?」
「ええ、いいですとも。十個も買って下さるなら、一つはおまけしましよう。」
「恩,当然是的啦。买十个的话,就能送你一个。」
男の人は茶わんを一つ、ざるの中へ入れました。
男子又拿了个茶碗放到篓筐里。
それからおわんにしゃもじと、何でも手当たり次第に一つずつざるの中へ入れます。
然后,木碗里放上勺子,不管是什么手边的东西一样样往篓筐里放。
店の主人は、不思議に思って尋ねました。「どうして、一つずつ入れるのですか?」
店主觉得不可思议,问道「为什么只是各放一个呢?」
「なに、おまけの物から先に入れているのだ。十個も持って歩けないだろう?」
「什么,我只是把免费的东西先放进去啊。如果拿十个的话还能走得动吗?」
「なるほど、それは確かに。でも、今まで買って頂いた物はその十倍なので、とても一人では持って帰れませんね。何でしたら、店の者に家まで届けさせましょうか?」
「原来如此,的确是这样的。但是,现在买的东西是那些的十倍,一个人怎么拿得动呢。那么还是把您买的东西给您送到家去吧?」
すると、男の人は、「いや、おまけをしてもらった上に、そんな事をしてもらっては申し訳ない。」と、言うなり、品物のいっぱい詰まったざるをかついで店を出ました。
听到这些,男子说道「不用,拿了这么多赠品还让你们送货上门真是太不好意思了。」然后,就把装满了物品的篓筐扛在肩上走出了店门。
「あの、もしもし、お客さん、まだお金をもらっていませんが」店の主人が慌てて呼び止めると、男の人はすました顔で言いました。「今日は急ぐから、おまけしてもらった物だけもらう事にするよ。おまけの物ばかりだから、金は払わなくてもいいだろう」
「那个,喂,客人,您还没付钱呢。」店主慌慌张张叫住男子,那男子却若无其事地说道「今天比较急,所以就只拿走赠品吧。既然都只是些赠品,那不付钱也没关系吧。」
「へっ?それは、その・・・」店の主人が首をひねっている間に、男の人はどこかへ行ってしまいました。
「啊?那是,那个···」在店主费神思考时,那男子已经不知去向了。