謙譲語表現文型
15.お/ご~いただく(2級)
接続:お+動詞連用形(即ち:ます形)+いただく
お/ご+サ変動詞語幹(即ち:動詞形名詞)+いただく
意味:=~ていただく
①こんなにお持て成しいただいでは、かえって恐縮いたします。
②ここにお名前とご住所を書きいただいて、あちらの窓口へお出しください。
③お忙しいところ、おいでいただいて、すみません。
④先生、これは私が書いたものです。ミスがきっとあると存じますが、ご覧いただけませんか。
⑤今日、ちょっと上海をご案内いただけません。
16.お/ご~ねがう(2級)
接続:お+動詞連用形(即ち:ます形)+願う
お/ご+サ変動詞語幹(即ち:動詞形名詞)+願う
意味:=~するのをお願いします(102-15の「お/ご~いただく」と同じ意味だ。
①(エンジニアの田中さんに向かって)すみません、この機械の事故の原因ヲお調べ願いしたいのですが、よろしいでしょうか。(=おしらべいただきたいのですが)
②私の転勤のことですが、ご検討願えませんか。
③今度うちのクラス会いにご出席願いたいのですが、ご都合はいかがでしょうか。
④明日の会議にぜひおいで願います。
⑤先生、これは私が書いたものです。みすがきっとあると存じますが、ご覧願えませんか。
⑥(車内放送)お降りの際、足元に十分ご注意ねがいます。
17.お/ご~する/いたす(3級)
接続:お+動詞連用形(即ち:ます形)+する/いたす
お/ご+サ変動詞語幹(即ち:動詞形名詞)+する/いたす
①社長、私がタクシーをお呼びしましょう。(=お呼び致しましょう。)
②山田先生におあいして、いろいろおはないたしました。
③向こうに着いたらすぐご連絡します(=ご連絡いたします)。
18.お/ご~できる(2級)
接続:お+動詞連用形(即ち:ます形)+できる
お ご+サ変動詞語幹(即ち:動詞名詞)+できる
意味:=お/ご~することができる
①ご注文なさった花は20分ぐらいでお届けできます
②うちの責任者はただ今居りませんので、私ではご質問にはちょっとお答えできかねます。
③私が先生をご案内できますよ。私に行かせていただけませんか。
④あのう、家賃の事ですが、一ヶ月前にお願いできません
19.お/ご~もうしあげる(2級)
接続:お+動詞連用形(即ち:ます形)+申し上げる
お/ご+サ変動詞語幹(即ち:動詞名詞)+申し上げる
意味:=お/ご~する/いたす
①返事がだいぶ遅れまして、お詫び申し上げます。
②以下の言葉の意味は私がおしらべもうしあげましょう。
③向こうに着いたら、すぐご連絡もうしあげます。
20.~いたす(3級)
接続:サ変動詞語幹(即ち:動詞形名詞)+いたす
意味:=する
①「帰国してから何をなさいますか。」「日本の文学を研究いたします」
②先週の火曜日二クラスメートを一緒に自動車工場を見学致しました。
21.~ておる(3級)
接続:動詞連用形(即ち:ます形)+ておる
意味:=~ている
①「お父さんはもう帰っていますか。」「いいえ、まだ帰っておりません。」
②客:「社長はもう来ていらっしゃいますか。」社員:「まだ来ておりません。」
③「何をしていますか。」「テ-プを聞いております。」
④私は彼を1時間ぐらい待っておりました。
22.~て(さし)あげる(3級)
接続:動詞連用形(即ち:動詞ます形)+て(さし)あげる
意味:=~手やる「~(さ)せてください」「~(さ)せていただく」「私が~ましょう(か)」
①昨日社長を車で家まで送ってさし上げました。
②「あなた、お客様を駅までお見送りしてさし上げたら?」「うん、そうだな。」
③田中さんをご存じないのなら、私のほうから連絡してさしあげましょうか。
23.~てまいる(2級)
接続:動詞連用形(即ち:動詞ます形)+てまいる
意味:=~てくる
①今では私も先生の日本語が次第に分かってまいりした。
②だんだん寒くなってまいりましたが。お変わりございませんか。
24.~(さ)せていただく(2級)
接続:(1)(2)私が/私でよければ~動詞ない形+(さ)せていただく
意味:=~してもらう:~せてくださる
①授業中、ちょっと気分が悪くなったので、(私が)先生に保健室へ行かせていただきました。
②昨日、(私が)友達に彼の家族のアルバムを見させていただきました。
③先生のお宅へ行った時、先生の書かれた日本語の敬語の本を読ませていただきたいです。
④「この仕事誰かやってくれないかなあ。」「誰もやる人がないなら、私がやらせていただきます。」
⑤山田:「田中さんが中国語を習いたがっていましたよ。」
金君:「私でよければ,喜んでおしえさせていただきます。」
⑥課長:「ヨーロッパでの会議なんだが、君行ってくれないか。」
社員:「私でよろしければ、行かせていただきます。ところで、いつでしょうか。」
⑦「社長、明日は社員たちが、郊外へ旅行に行きますので、私も行かせていただきたいのですが、よろしいでしょうか。」
接続:(2)(私/こちらの誰誰)に~を他動詞ない形+(さ)せていただけませんか
(私/こちらの誰誰)を~自動詞ない形+(さ)せていただけませんか
意味:=~してもらえません;~させてくだません
①すみません。(私に)しばらくここに車を止めさせていただけませんか。(=とめさせてくださいませんか)②「先生、1週間ほど、うちの子に学校を休ませていただけませんか。
③友達の結婚があるので、(私を)早退させていただないでしょうか。
④「新しい時計ですね。課長わたしにちょっと嵌めさせていただけませんか。」「いいよ。どうぞ。」
(私が課長の新しい時計を嵌めさせていただきました。)
謙譲語接頭辞
25.愚~(1級)
常用言葉:愚見、愚考、愚息、愚息、愚兄、愚意など。
以上は愚見を述べました。
26.小~(1級)
常用言葉:小社、小文、小才、小宅、小論、小生、小見など。
ご意見、ご希望がありましたら、小社までご連絡ください。
27.拙~(1級)
常用言葉:拙著(拙著)、拙稿(せっこう)、拙策(せっさく)、拙宅(せったく)、
拙筆(せっぴつ)、拙者(せっしゃ)、拙文(せつぶん)など
どうぞお暇の折には、拙宅にお立ち寄りください。
28.拝~(1級)
常用言葉:拝受、拝聴、拝読、拝顔(はいがん)
お手紙拝受いたしました。どうも夕有難うございました。
29.弊~(1級)
常用言葉:弊社、弊校,弊紙、など。
弊店へお越しくださり、ありがとうございました。