~をものともせず(に)
名詞: × +をものともせず ( に )
(注:前が句の時は「~のをものともせず ( に ) 」の形になる)
会話
山田:君も外回りが好きだねえ。雨で道が込んでるのをものともせずに、お 得意 さん回りかい?
百恵:あら、 思いやり のないことね。 どしゃ降り をものともせずになんて、社員の鏡よ、社員の鏡。
佐藤:言いたい奴には言わせておくさ。先輩の皮肉を背に受けながら出かけて行く ヒラ の悲哀は知る人ぞ知るさ。
参考翻译:
山田:你很喜欢跑外面的呀。不顾雨天堵车,还在兜揽生意阿!
百惠:啊啦啊啦,你怎么一点同情心也没有呢!不顾大雨啊,是我们员工的榜样啊,榜样阿!
佐藤:想说什么就让他们说好了。又要受到前辈的嘲笑又要兜揽生意,只有我们小员工自己才知道自己的痛苦啊。
解説
「AをものともせずB」は「~を全く恐れないで/~を気にもとめないで」という意味を表します。困難や障害(A)を承知の上で敢えて(B)を選択するときの表現で、行為者の勇気や勇敢さに対する話者の賛嘆が込められています。
類語語の「~をよそに」( → 文型 484 )が「すべきことをしないで」という非難の気持ちで使われるのと対照的です。例えば同じ文脈で使っても、以下のように全く異なる評価になります。 → 例題 1)
吹雪をよそに、男は山に登った。 <無謀で愚かな行為>
吹雪をものともせず、男は山に登った。 <勇気ある行為>
例文
1. 消防隊は 燃え盛る 炎をものともせず必死の消火に当たった。
消防队员不顾熊熊烈火,冒死灭火。
2.古代の日本人は 荒れ狂う 海をものともせず、新しい知識を求めて唐の国へと渡って行った。
古代的日本人不顾波涛汹涌的大海,远渡大唐来求取新知识。
3.逆境をものともせずに、彼は堂々とその 試練 に 立ち向か っていった。
他不顾逆境,要堂堂正正地面对考验。
4. 押し寄せる 敵軍をものともせず、関羽軍は城を守り抜いた。
不顾蜂拥而来的敌军,关羽军死守城门。
5.その青年は身体の障害をものともせず、車椅子で世界一周の旅に出た。
那个青年不顾自身残疾,坐着轮椅车周游世界。