一.女性語の歴史的変化 (一)平安時代は女性語の発生期 女性語というと斎宮忌詞から言わなければならない。斎宮忌詞とは伊勢神宮に奉仕していた未婚の皇族女性が神様を祭る時に直接事物の名前を口にするのは神様を汚すことだと思って作り出された言葉で、これが最初の女性語の形態である。例えば、髪長(神宮)、瓦葺(寺院)、壌(墓)などが挙げられるが、これらは女性語と言うよりは一種の忌詞に過ぎなかったし、使用範囲も限られていた。 (二)中世は女性語の発展期 室町時代に宮中奉仕の女官が主に衣食住に関するものについて隠語的なことばを用いたのが女房詞で、女房詞は貴族と民衆との間において、急速に広がっていた。庶民と貴族とが交渉し、伝統ある貴族文化を摂取することで日本語の独特の女性語の世界が形式されるようになった。現代にまで流れる女性語の特有の「お」の使い方が中世の女房詞の伝統を踏まえているといえる。 (三)近世は女性語の全盛期女房詞は江戸時代になって、庶民に受け継がれ、女中詞、遊里語となって質的変化が起こった。地方から来た庶民が上流家庭の女中になり、花柳界出身の女性が政治家の妻になることで女中詞、遊里語も上流社会に入るようになった。出版文化の繁栄、幕府の強力な文教政策などによって、女性専用の言葉が確立されるようになった。例えば「めもじ(見参)」、「おはもじ(恥ずかしい)」等、食物や器物名に限らず家庭内の日常的行動に至るまで発展して、女性語は全盛期に入った。 (四)近現代は女性語の衰退期 江戸時代の女中詞は、女性の言葉の中核となって伝えられた。すなわち、前期の女中詞はいろいろな規定を乗り越えて、生活のために、女らしさのために必要な言葉として使われたのである。しかし、後期に入るにつれて使われなくなっていった。出版された女性向きの教養、躾書に示された言葉と実生活上の女性の言語は次第に遊離されてきた。しかも、女性の地位が高まるにつれて、戦後の女性語は著しく変質して、だんだん衰退してきた。二.現代女性語の特徴 言語の標準語化に伴って女性語は次第に減少されつつあるが、現代でも各方面において差異が見られる。では、女性語の特徴についてそれぞれ発音、語彙、敬語、文法などの面に分けて下記の通り説明して行くことにする。 (一) 発音 (1) イントネーション 大石初太郎の「ことばの昭和史」によると質問文のしり上がりのイントネーションの使用率は男性が67%で女性が84%だそうである。なお、野元菊雄の「女のことば」によると男性は17.7秒に一度、女性は10.3秒に一度強調を示すイントネーションを使うという。これらの統計から、イントネーションは男性より女性のほうが豊かであることが分かる。 発音の面では女性のほうが標準的な発音を使う傾向にある。例えば、男性はインフォーマルな場で「きたない」を?きたねー?「すごい」を「すげー」ということに対して、女性は普通このような変種を使用しない。 |
日语中的女性用语
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