【 ら行~ 】
●来年のことを言えば鬼が笑う
だれも将来のことを前もって知っている人はいないということのたとえ。
●楽は苦の種 苦は楽の種
種とは物事の始まりを表している。今楽をすれば後で苦労し、今苦労しておけば後で楽をすることができる。すなわち、苦と楽はいつもついてまわるということ。
●李下(りか)に冠(かんむり)を整(ただ)さず
他人から疑(うたが)いを受けやすい行為はしないほうがよいたとえ。李とはスモモのこと。スモモの木の下で冠を直すと、スモモの実を盗(ぬす)んでいるように疑われるから。
●理に勝って非に落ちる
道理の上では勝ちながら、事実上は負けること
●流言(りゅうげん)
根も葉もないうわさ。デマ
●竜住む池は水かれず
勇者や賢い人がいる国は滅びない
●両手に花
同時に二つのよいものを持つこと
●両刃(りょうば)の剣(つるぎ)
とても役に立つのだが、その反面大きな害をおよぼすおそれもあるもののたとえ。
●良薬は口に苦(にが)し
自分の身のためになる忠告は、耳に聞きづらい、というたとえ。
●両雄並び立たず
同じような力を持つ英雄(えいゆう)は必ずどちらかを倒(たお)すまで争うから、並び立つことはない
●綸言(りんげん)汗(あせ)の如し
君子(くんし)の発言は一度口にすると取り消すことができないこと?汗は一度出ると体内にもどすことはできないのと同じ「綸言」は君子の命令のこと
●類は友を呼ぶ
趣味や志が似ているもの同士は自然と集まる。
●例外のない規則はない
どんな規則にも必ず例外があるように、全てが理屈(りくつ)だけで解決できるわけではない
●隴(ろう)を得て蜀(しょく)を望む'
欲望に限りがないことのたとえ。後漢の光武帝(こうぶてい)が、隴右(ろうゆう)地方を得た上にさらに蜀を手に入れようとした故事。
●六十の手習い
年取ってから学問を始めること? 類:八十の手習い
●論語読みの論語知らず
書物を読んでも、その本当の意味をわかっていないこと。
●論より証拠(しょうこ)
言い争いの時には証拠を出すのが物事をはっきりさせるいちばん良い方法である
●災いを転じて福となす
悪い出来事があってもくじけずに、むしろそれをうまく利用して幸福をつかむきっかけにする。
●和して同ぜず
人とのつきあいは、調和するように心がけるべきだが、むやみに妥協(だきょう)したりしてはいけない。
●渡(わた)りに舟
何かをしようと思っているところへ思いがけなく都合の良いことがおこること。
●渡る世間に鬼はない
世間には薄情(はくじょう)な人ばかりであるということはなく、情け深い人もいる?
●笑う門(かど)には福来る
いつもにこにこしている門(もん=一族、一家族)には自然と幸福がやってくる。
●われ鍋(なべ)にとじ蓋(ぶた)
破損(はそん)した鍋にも、それに似合う繕った蓋があるということから、似通った者同士が結婚する?だれにでも相応の配偶者(はいぐうしゃ)がある、という意。
【 や行 】
●薬籠中(やくろうちゅう)の物
薬箱の中の薬のように、自分の思うとおりに使えるもの。すっかり身につけた技術や手に入れたもの。「自家薬籠中の物」ともいう。
●焼け石に水
焼けた石に少しくらい水をかけても冷たくならないように、少々の事では意味がなく効果がないことのたとえ。
●安かろう悪かろう
値段の安いものは、きっと品物の質も悪いだろう
●安物買いの銭(ぜに)失い
安物を買う人は銭を失うことになる。安い物はそれだけ粗悪(そあく)で長持ちしないから、かえって高いものにつく、という意。
●柳(やなぎ)に風
柳が風になびくように、他人の文句などを上手に受け流して逆らわない
●柳に雪折れなし
柔(やわ)らかくしなやかなものは堅(かた)くて強いものにくらべて、かえって長持ちする?雪にあえば強い木は折(お)れるが、弱い柳はかえって折れない。
●柳の下にいつも泥鰌(どじょう)はいない